第9惑星ビニル

見た映画の感想を書き綴ります。

『サタデー・ナイト・ライブ』のシーズン47がHuluで全話見れるから見てくれー!

こんにちは、ビニールタッキーです。

私が常に推してるアメリカの大人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』(以下:SNL)は現在Huluで見ることができます。これまでそのことに何度も言及しているんですがそのたびにSNLってHuluで見れるんだ。知らなかった〜」と毎回反応をいただくので何度でも言います。SNLはHuluで見れます。私が過去に書いた記事は以下の通りです。

2021年10月〜2022年5月まで続いたシーズン47が終了したので現在全エピソードを見ることができます。映画ファン、俳優ファン、そしてアメリカの時事やポップカルチャーに興味のある皆さんにぜひ見てほしい!という願いを込めて全21回を全て見た私がその見どころやお気に入りのスケッチをご紹介したいと思います。

…こう言うと「お前Huluの公式ブログで連載してるからステマで紹介記事書いてるんじゃねーの?」と思われるかもしれませんが全然違います!本当に純粋な気持ちでSNLファンが日本に増えてほしいと願ってるんです!だってスーパー面白いから!毎週誰からも頼まれてないのに必死でコントを聞き取って日本語訳してTwitterで感想をツイートしてるのはファンが増えてほしいからなんです!もっとSNLの輪が広がってほしい!

ちなみに今回はSNLの公式Twitterアカウントが投稿したスケッチの動画を引用する形でご紹介します。(なぜなら公式のYouTube動画は古いもの以外は日本から見れないからです…!)もし気になったスケッチがあったら「これがHuluに入ったら日本語字幕付きで見れるのか〜」と思ってください。入ろう、Hulu!まずは2週間無料お試し!

 

シーズン47 第1回 オーウェン・ウィルソン

2021/10/2放送回。音楽ゲストはケイシー・マスグレイヴス。

英語圏オーウェン・ウィルソンといえばピクサー映画『カーズ』のライトニング・マックイーン。新作の『カーズ4』にアテレコするがセリフがかなりひどい…というスケッチが最高です。メーターとの会話セリフにRワードが入っているのでオーウェンが嫌がるという下りがあって(Rワードとは何かは各自調べて見てください)こういうことを学べるのもSNLのいいところですね。(?)

あとAmazonジェフ・ベゾスに扮して『スター・トレック』風の宇宙旅行に出るスケッチでは弟のルーク・ウィルソンカメオ出演してきて笑えます。

 

 

シーズン47 第2回 キム・カーダシアン・ウェスト

2021/10/9放送回。音楽ゲストはホールジー

ゴシップ的にはある意味伝説となった回ですね。後に交際することとなるキムとピート・デヴィッドソンが出会ったのがこの回です。『アラジン』のパロディスケッチで披露した二人のキスは話題となりました。スケッチの中身自体はペニスに悩みを持つアラジンがジャスミンとの交際に腰が引けているというしょうもないものです

この回はキムがコートニー・カーダシアンに扮したリアリティ番組風スケッチに母のクリスが出てきたり(ややこしい)バチェロレッテ的な番組にジョン・シナクリス・ロックチェイス・クロフォード(『ザ・ボーイズ』のディープ!)、さらにはエイミー・シューマーが出てくるなど異様に豪華で笑ってしまいます。

 

 

シーズン47 第3回 ラミ・マレック

2021/10/16放送回。音楽ゲストはヤング・サグ。

この時ちょうど『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』に出演したことから悪役の素晴らしさについて語ったり、エジプトの移民である彼が住んでいた街はハリウッドから車で10分くらいなのにとてつもなく遠く感じたとかそういう話が聞けてとても興味深いです。こちらは当時最速でコメディに取り入れたであろう『イカゲーム』パロディスケッチ。

シリアスな役ばかりでコメディはやったことがないというラミですが真顔でおかしなことをするというアダム・ドライバータイプのコメディ演技でこの回は今シーズンの中でもかなりお気に入りです。今まで何度かラミのモノマネをしていたピート・デヴィッドソンが今度はラミにモノマネし返されるスケッチや孤高のシンガーアンジェロのスケッチ、そして個人的に好きなのはプリンスの伝記映画のオーディションのスケッチです。ダニエル・クレイグカメオ出演するのもラミとの絆を感じて最高です。

 

 

シーズン47 第4回 ジェイソン・サダイキス

2021/10/23放送回。音楽ゲストはブランディ・カーライル。

SNL出身であり主演ドラマ『テッド・ラッソ』も大好評のジェイソン・サダイキス。レギュラー時代の人気キャラクターだったデビルも久しぶりに復活!「異常気象は俺がやったんだ」「ビットコイン電子タバコも俺が作った。スマホでネットを見てる時に出てくるデカイ広告があるだろ?あれも俺だ」「Qアノンは俺とは関係ないぞ!お前らの妄想に巻き込むな!」「ひどいなコリン!スカーレット・ヨハンソンとの結婚も俺がやってやったのに!」などキレッキレの芸が光ります。

SNLの名物スケッチの一つ、「What's Up With That?」も復活!トーク番組で司会者が豪華ゲストと話している最中に音楽が流れると歌いだしてしまうという名物スケッチ。ジェイソンはこのスケッチでジャージ姿でひたすら踊りまくるという役をもう何年も続けています。さすが!

 

 

シーズン47 第5回 キーラン・カルキン

2021/11/6放送回。音楽ゲストはエド・シーラン。

マコーレ・カルキンの弟でドラマ『Succession』でも人気のキーラン・カルキンが登場。モノローグで「実はSNLに出るのは二度目なんだ。30年前に兄が出た時に一緒に出たんだよ」「その時にキャストに抱え上げられてうれしかったんだ。今回もやってもらえるとうれしいな」という話に感慨深くなります。

やはりコメディ演技も見事。インターネットの契約解除で延々とたらい回しにされるスケッチはこういうのアメリカでもあるあるなんだなーと苦笑いしてしまいます。あとなんとなくですが若い頃のロバート・デ・ニーロに似てる感じがしてぐっと来ました。

 

 

シーズン47 第6回 ジョナサン・メジャース

2021/11/13放送回。音楽ゲストはテイラー・スウィフト

『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』『ザ・ファイブ・ブラッズ』『ラヴクラフト・カントリー』のジョナサン・メジャースがSNLに!SNLの歌うまメンバーであるセシリー・ストロング&ボウエン・ヤンと一緒にブロードウェイミュージカル風に歌って踊るスケッチが特に好きです。(歌の内容は陽気なドラッグ中毒者の話ですが)

また、今シーズンから表舞台にも出るようになった脚本家チームのPlease Don't Destroy(以下:PDD)が手掛けたピート・デヴィッドソンの歌モノスケッチ「3人のダサい童貞」に音楽ゲストのテイラー・スウィフトが登場するというのも豪華で最高です。

 

 

シーズン47 第7回 シム・リウ

2021/11/20放送回。音楽ゲストはスウィーティー

シム・リウはもともとコメディ畑出身ということもあって安定感のある回です。オープニングのモノローグで有名な「マーベルに「そろそろアジア家ヒーローはどう?」とリプライした」話や「売れない頃スパイダーマンの格好で子供の誕生日を祝うバイトをしてた」話など鉄板ネタで笑いを取ります。

同じアジア系であるレギュラーコメディアンのボウエン・ヤンと「アジア系として初めて〇〇したで賞」をどっちが多く持っているか言い争うスケッチは単純な笑いとそういう賞自体を揶揄する意味が同居していて好きです。

 

 

シーズン47 第8回 ビリー・アイリッシュ

2021/12/11放送回。音楽ゲストもビリー・アイリッシュ

音楽ゲストがホストも担当することはたまにあるのですがまさかのビリー・アイリッシュ!演技は苦手と言いつつもTiktokのスケッチでのダンスやクリスマスシーズンということで歌ネタで盛り上げてくれます。ちょいちょい兄のフィニアスが出てくるのも笑えます。

無表情でおかしなことを言うホテルのCM風スケッチでは何度も吹き出しそうになるのをケイト・マッキノンがいじったりして笑ってしまいます。

 

 

シーズン47 第9回 ポール・ラッド

2021/12/18放送回。音楽ゲストはなし。

この頃ちょうどオミクロン株が猛威を振るっていたことからSNLのスタジオのあるNYも通常通りの収録が困難となってしまいました。これが本当に急遽決まってしまったため、有観客の収録どころかキャストを集めての放送すらも不可能に。事前収録したスケッチと過去の名作の再放送で構成され、音楽ゲストのチャーリー・XCXも出演予定がキャンセルに。それでも通算5回ホストを務めた人だけが入れるクラブ「ファイブ・タイマーズ・クラブ」へのポール・ラッドの参加をお祝いするためにメンバーのトム・ハンクスティナ・フェイがかけつけてくれました。キーナン・トンプソンの「出演4.5回おめでとう!」というジョークに笑ってしまいます。

再放送…と聞くとがっかりするかもしれませんが過去の名作を日本語字幕付きで見れるという滅多に無い機会なのでテンションが上りました。スティーブ・マーティンの名作スケッチ「クリスマスの願い」が見れるのも嬉しい限りです。ポール・ラッドもこの爆笑必至な一人語りのスケッチが大好きだそうで何度も見て完璧に覚えたそうです。

 

シーズン47 第10回 アリアナ・デボーズ

2022/1/15放送回。音楽ゲストはブリーチャーズ。

前回の無観客&再放送という特殊編成から一ヶ月後、有観客まで状況は復帰しました。この回のホスト、アリアナ・デボーズは『ウエスト・サイド・ストーリー』などでも有名。明るいキャラクターが不安を払拭してくれてとてもいい回でした。同じくオープンリーレズビアンであるケイト・マッキノンとの夢の共演も最高です。

個人的には『サウンド・オブ・ミュージック』をパロったスケッチの内容がめちゃくちゃなドレミの歌が大好きです。「ファはクイーン・ラティファの最後のファ〜。ラはクイーン・ラティファの最初のラ〜。ティ(シ)はクイーン・ラティファの真ん中のティ〜」のあたりが最高。ダンスも歌も見事!

 

シーズン47 第11回 ウィル・フォーテ

2022/1/22放送回。音楽ゲストはマネスキン。

SNLのレギュラーで当時の同期だったクリステン・ウィグビル・ヘイダーやアンディ・サムバーグはホストとして何度も呼ばれてるのに自分だけが12年間一度もホストに呼ばれてない!という自虐ネタに笑ってしまいます。そしてお祝いに駆けつける盟友クリステン・ウィグ「彼女が出てきた時の方が拍手が大きいぞ!」

彼の当たり役である『ほぼ冒険野郎マクグルーバー』は極度の愛国者という設定ですがコロナ禍ですっかりQアノンになってしまったというスケッチには笑いました。

 

 

シーズン47 第12回 ウィレム・デフォー

2022/1/29放送回。音楽ゲストはケイティ・ペリー

ウィレムおじさん!オープニングのモノローグでは表情が豊かすぎるとよく言われるという話や地元のウィスコンシン州訛りを披露してくれます。スケッチはなぜか男性機能の回復薬のCMや『美女と野獣』のベルの父親の秘めた趣味、自分で自分のアレを咥える方法など異様に下ネタが多いのが印象的です。なぜ?

この回で好きなのは夜に目が覚めるあるある(Spotifyで曲を聞いてたら大音量で広告が流れる、首にしこりがあるのに気付いて気になる、急に痙攣が起きる等)を歌った歌『Now I'm Up』ですね。かっこよく歌うウィレムおじさんが好きです。

 

シーズン47 第13回 ジョン・ムレイニー

2022/2/26放送回。音楽ゲストはLCDサウンドシステム。

この時はちょうどロシアのウクライナ侵攻が始まった時期でした。いつも政治風刺劇のコールドオープンで始まるSNLですがこの回はウクライナ・ドゥムカ・オブ・ニューヨーク合唱団の歌唱で幕を開けました。ジョン・ムレイニーはモノローグで薬物中毒の治療に専念していたという話をジョークたっぷりで披露します。こんなの日本じゃ絶対にないなーと感じます。この回の白眉はPDDの「良性の変異株」ですね。罹るとパリピになれる変異株が出た!というスケッチです。

今回でファイブ・タイマーズ・クラブ入りしたジョン・ムレイニーは豪華ゲストから迎え入れられます。同じくクラブ入りした時にキャストが全然いなかったポール・ラッドが嫉妬してるのも面白い。

 

 

シーズン47 第14回 オスカー・アイザック

2022/3/5放送回。音楽ゲストはチャーリー・XCX。

実はジェイソン・サダイキスの回でちらっとだけ登場したオスカー・アイザックが初ホスト。『ムーンナイト』でMCUの仲間入りしたオスカーが子供の頃に親友と撮影した自主制作映画「アベンジャー」を流す爆笑モノのモノローグは見ものです。

やはり忘れられないのは「リトル・ミートボール・マンの歌」ですね。以前このブログでも触れたサラ・シャーマンのボディホラーコメディの真髄を味わうことができます。前回はスタジオ出演できなかったチャーリー・XCXもこの異様なスケッチに参加しています。一度聞くと頭から離れない…

そしてこの回で最も話題となったのはケイト・マッキノンがフロリダのDon't Say Gay法案について語るコーナーです。ほとんどの場合強烈なコントキャラになりきって登場するケイトが本人として登場。当事者として「この法案っていったい何なの?」と語る話芸を披露します。

 

シーズン47 第15回 ゾーイ・クラヴィッツ

2022/3/12放送回。音楽ゲストはロザリア。

この頃『ザ・バットマン』のキャットウーマン役で話題となったゾーイ・クラヴィッツが登場。全体的に下ネタ多めのスケッチだったのが印象的です。そんな中でも話題となったのはレジなしで自動的にスマホ決済されるスーパーマーケットAmazon Goのスケッチ。白人たちは普通に買い物していますがアフリカ系の人たちは皆「これは罠に決まってる」と警戒するという人種間の感覚の違いについて皮肉がたっぷり効いたスケッチです。

そしてキャットウーマンにちなんでPDDの3人とゾーイが猫を探すスケッチ。なんの前触れもなくニュッと出てくるポール・ダノに笑ってしまいます。

 

 

シーズン47 第16回 ジェロッド・カーマイケル

2022/4/2放送回。音楽ゲストはガンナ。

この回はある意味でとても重要な回でした。この数日前にアカデミー賞で例の大事件がありました。アメリカコメディ界を揺るがすような事態の最中、ホストとして登場したのがスタンダップコメディアンのジェロッド・カーマイケル。しかもこの数日前にゲイであることをカミングアウトしたばかりでした。そんな話題性たっぷりで何を語るか最大級の期待を背負わされた状態でしたが冷静かつウィットに富んだスタンダップコメディを披露しました。正直なところ、これを見るまでジェロッド・カーマイケルについてあまり詳しくなかったのですがこのモノローグ一発で虜になってしまいました。

この回はやはりウィル・スミスネタが多めなのですが、個人的に好きなのは自分の子供をストレートと決めつけないために「ありのままの自分」を示すメッセージが書かれた赤ちゃん服のCM。この意識の高い服を赤ちゃんに着せてる自分は意識が高い、と勘違いしているという点まで描いていて皮肉が効きまくっています。

この回はもう一つ、音楽ゲストのガンナも参加した90分くらいの映画しか見たくないというMV風スケッチ「Short Ass Movies」も傑作です。日本語の解説コラムもあります

 

シーズン47 第17回 ジェイク・ギレンホール

2022/4/9放送回。音楽ゲストはカミラ・カベロ。

ジェイク・ギレンホールは音楽好きとしても有名ですが全体的に歌ネタが多かった印象です。前シーズンで友情出演した際も歌を披露してましたが、今回もモノローグで歌を披露。

色々ありますがあえて一番しょうもないスケッチを選ぶとインスタグラムでいいね!した写真を挙げてなぜいいねしたのか本人に理由を尋ねるクイズ番組「いいね!した理由は?」が好きです。マジでしょうもない。

 

シーズン47 第18回 リゾ

2022/4/16放送回。音楽ゲストもリゾ。

リゾもダブルヘッダー!モノローグでホストになれた喜びを興奮気味に語る姿にこちらもうれしくなります。「放送中にビッチって言った回数の世界記録を作るよ!」という宣言も最高。プロの俳優ではないので途中目が泳いでしまったり何度も吹き出しそうになったりするんですがそんなところもチャーミングでたまりません。しかし音楽パートではバキバキにキマっててカッコいい!こちらはブラック・アイド・ピーズの名曲が生まれる瞬間を捉えたというスケッチ。セシリー・ストロングのファーギーの歌マネが上手い。

リゾの「フルート奏者」「トゥワークが得意」という要素を重ね合わせた「トゥワークをしないとフルートが吹けないオーケストラメンバー」のスケッチはシンプルですがリゾの持ち味が活かされていて好きです。

 

 

シーズン47 第19回 ベネディクト・カンバーバッチ

2022/5/7放送回。音楽ゲストはアーケイド・ファイア

この週はアメリカ全土を揺るがせた人工妊娠中絶の権利を覆す最高裁の草案をネタにしたスケッチや言動が多く見られました。いつもは現代政治の風刺劇から始まるオープニングも今回は約1000年前のとあるヨーロッパの議会が舞台。最高裁の草案で使用されている文言が13世紀のヨーロッパの論文からの引用からだったという事実を元に「医学も発達しておらず、女性の権利も全く存在しないようなこんな古い時代の価値観を現代の法律に適用するんか?」という皮肉を込めたスケッチです。こういった政治色と時事性の強いコメディを作り上げ、ホストである俳優も賛同して取り組む姿勢に尊敬と憧れを感じます。

この回はカンバチさんのコメディ演技が素晴らしく政治的メッセージも皮肉もたっぷり効いているのでシーズンの中でもかなりお気に入りの回です。どれも最高のスケッチなんですが、ここはあえてカンバチさんの美しい歌声が堪能できる「Chuck E. Cheese」を推します。アニマトロニクスのキャラクターショーで有名なピザ屋チャッキーチーズで、機械の故障により店長の趣味で80年代風のテクノポップユニットが代わりにショーを行うというスケッチです。

 

 

シーズン47 第20回 セレーナ・ゴメス

2022/5/14放送回。音楽ゲストはポスト・マローン。

ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』でSNLレジェンドのスティーヴ・マーティンマーティン・ショートと共演しているセレーナ・ゴメス。二人からのアドバイスや旧友のマイリー・サイラスのモノマネ、さらには今シングルなのでSNLで出会いを求めている(SNLのコメディアンと出演したホストが結婚するということがよくある)、などジョークが冴え渡っているモノローグが最高です。スティーヴ・マーティンも特別ゲストでスケッチに出てくれています。

この回で大人気だったのはNetflixで世界配信されバズっている『はじめてのおつかい』を完全にパロったスケッチ。番組のエフェクトや日本語の字幕まで完璧なことに驚きます。「アメリカでは子ども一人でお使いには行かせられないので、子どものように頼りない人物として「付き合いの長い彼氏」にやってもらいましょう!」という前提がやばい。SNLを見ているとこの「付き合いが長すぎてお母さんと子どもみたいな関係になってしまっているカップル」というネタが良く出てくるんですが向こうでもあるあるなんですね…

 

 

シーズン47 第21回 ナターシャ・リオン

2022/5/21放送回。音楽ゲストはジャパニーズ・ブレックファスト。

ついにシーズン47の最終回!子役時代から活躍するナターシャ・リオンが元カレのフレッド・アーミセンを登壇させたり薬物中毒などの諸問題を明け透けに振り返ったりするモノローグから心を鷲掴みにされます。

そして長年レギュラーだったピート・デヴィッドソン、ケイト・マッキノン、エイディ・ブライアント、カイル・ムーニーが卒業することがこの回の放送前に発表されました。この第21回はそれぞれのお別れのようなスケッチがあってとても感慨深い気持ちになりました。コールドオープンはケイト・マッキノンの当たり役の一つ宇宙人に何度も誘拐されてひどい目にあってるラファティさん。宇宙人と共に地球を去る覚悟を決めた彼女が最後に「地球よ、愛してるよ。ここにいさせてくれてありがとう」と言った時はこんなにしょうもないコントなのに涙があふれるという奇妙な現象が起きました。

 

というわけでシーズン47をご紹介してみました。レギュラー4人の卒業は寂しい限りですが、実はシーズン47は歴代の中でもレギュラーコメディアンが最も多いシーズンでもありました。もちろんコロナ禍で欠員が出ても大丈夫なような措置ですが、その自由度からレギュラーメンバーが欠席してドラマや映画の撮影を行ったりしていました。(よく見るとシーズン47は特定のメンバーが数回に渡って出てこないということがありました)このため今回卒業する4人も人気がなくなったからではなくSNL以外の活躍の場が増えてきたから卒業、ということだとわかります。

例えばケイト・マッキノンアメリカでは異様に人気の高いNetflixドキュメンタリー『タイガーキング』のドラマ化作品に出演。さらにグレタ・ガーウィグ監督の実写版『バービー』にも出演予定です。大忙し!

ピート・デヴィッドソンはキム・カーダシアンの彼氏としてセレブ的な注目が続くことはもちろんのこと、出演映画はA24映画『Bodies Bodies Bodies』、同じくA24&プランBの『Wizards!』、盟友マシンガン・ケリーが監督するコメディ映画『Good Morning』そして自信もプロデューサーとして参加するラモーンズの伝記映画『I Slept With Joey Ramone』でジョーイ・ラモーン役を演じるなどひっぱりだこです。

エイディ・ブライアントはエミー賞にもノミネートした主演ドラマ『shrill』(日本未上陸)が人気に。こちらは終了してしまいましたがリアルサイズの俳優としてメリッサ・マッカーシーやエイミー・シューマーに続くような活躍をしてほしいと願っています。

カイル・ムーニーはここでも紹介した狂気のTVシリーズ『サタデーモーニング・オールスターヒッツ!』がありました。この先もクリエイター&パフォーマーとしてザラついたビデオ映像風のコンテンツを作り出してくれるに違いありません。

 

というわけでSNL出身コメディアンは今後も活躍が予想されます。そんな彼ら/彼女らのキャラクターをより知れるという点でもSNLはオススメです。さらにはホストを務める俳優の素顔やコメディ演技、コント中に思わず吹き出してしまうようなお茶目な一面、そしてその人の持つ社会的・政治的姿勢などなどが見て取れるという点で映画ファンにもオススメの番組なんです。個人的には音楽ゲストのライブショーも今アメリカではこういう人たちがトップランナーなのかー!というショーケースにもなっているので音楽ファンにもオススメです。とにかくアメリカのポップカルチャーに興味がある人はぜひ見てほしいんです!

 

ということでみんな入ろう!Hulu!まずは2週間無料お試し!(2回目)そしてSNLにハマりましょう!

 

「この映画宣伝がすごい!2021」イベントやります!

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こんちには、ビニールタッキーです。

映画宣伝好きの皆さんには毎度おなじみ、それ以外の人たちには全く知られていないであろうイベント、「この映画宣伝がすごい!」の2021年版をやります!

イベントの正式名称はビニールタッキー×稲田豊史×杉山すぴ豊 「この映画宣伝がすごい! 2021 ~アカデミー賞も間近だけど、こっちはこっちで盛り上がれ!」です。相変わらず長い!なろう系か!

開催日時は2022年3月19日(土)19:00〜です。今回も前回に引き続き下北沢本屋B&Bさん主催のオンラインのリアルタイム配信イベントとなります。アーカイブはありませんのでご注意ください!一夜限りの祝祭です!

リアルイベントだった時の様子は2018年版の取材記事がありますのでご覧ください。

初めてイベント形式で開催した「この映画宣伝がすごい!2018」から数えて4回目。2020年版からは情勢を鑑みてオンラインイベントとなりましたが、オンラインであることをいいことに時間をはみ出ても映画談義に花が咲きました。

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ゲストは毎度おなじみ杉山すぴ豊さんと稲田豊史さん!(写真は2019年版のリアル登壇イベントの様子です)実際に映画宣伝やPRイベントに携わるすぴ豊さんの舞台裏話や、映画配給会社や映画館への取材も多い稲田さんの事実に裏打ちされたお話など、僕も毎回発見と驚きの多いトークになっています。

トークのメインは「海外映画が日本に持ち込まれた時に発生する面白い映画宣伝」略して「おもしろ映画宣伝」を勝手に称賛し表彰する「この映画宣伝が宣伝がすごい!2021」のベストテン発表です。

発表内容は↑のようにブログで毎年公開していますが、このトークイベントはその内容をプレゼンテーション方式で初公開する場となっています。(あんまり大きな声では言えませんが文字情報として残らないトークイベントだからこそ話せるここだけの話も盛り沢山です!)2020年はコロナの影響でおもしろ映画宣伝が激減してしまったのですが、2021年はどれをベストテンにしようか、どの宣伝を部門賞にしようか迷うぐらいおもしろ映画宣伝が復活したんですよ!(涙)あの超話題作はランクインしているか?あの風変わりな宣伝は部門賞に入っているか?など予想するのも楽しいと思います。

昨年は宣伝担当の方がイベントを見ていたとか、職場のみんなで見守っていた(!)という話があったり、イベント後に映画公式アカウントが反応して下さったり業界注目度が高いようで緊張が高まっています!見られてる!!怖い!!

また、3月28日(日本時間)に発表されるアカデミー賞予想もやっちゃうぞ!と思ってます。個人的な話ですが今年は当日仕事を休んでリアルタイムで授賞式をウォッチする予定なのでガチ予想で行きますよ!

というわけで楽しいイベントにしていきたい!と現在必死にプレゼンを作ってます!(※イベント開催一週間切ったのにまだ完成してません…いつものことですが)改めて、皆さん、2022年3月19日(土)19:00〜「この映画宣伝がすごい!2021」よろしくお願いします!

 

コメディアンのサラ・シャーマンが気になるというお話

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こんにちは、ビニールタッキーです。

このブログを見てる方はご存じだと思いますが僕はアメリカのコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』の大ファンです。Huluさんの公式ブログで紹介記事を書いたりしました。

最新シーズン47がHuluにて見れるのですがこのシーズンから新レギュラーとなったサラ・シャーマンが少し気になっています。

開始当初からコントの脇役としてちらほらと出てはいたのですが、同期で入った他の二人のコメディアンに比べて派手な当たり役がなく、正直なところ少し地味な印象でした。

しかし彼女が世間的にも注目を集めたのがこのコント。

ニュース番組風のコーナー「Weekend Update」にゲストとして登場したサラはニュースアンカーであるコリン・ジョストの些細な発言の言葉尻を捕らえてゴシップ記事風に糾弾するというネタを披露。例えばこんな感じ。

サラ「緊張して生放送でポロリしちゃうかも」

コリン「君の今の服なら大丈夫だよ」

サラ「私の乳首の位置がわかるの…?」

コリン「みんな同じだよ」

サラ「速報です!コリン・ジョストは大量の乳首を見てきたそうです!

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サラ「この番組は美男美女だらけ。私は美術学校卒のチャッキーみたい」

コリン「そんなことないよ」

サラ「私に惚れてるの…?」

サラ「速報です!コリン・ジョストが新人を口説いています!

基本的に悪口を受け流すタイプのコリンもこのギリギリのネタに「本当にやめてくれ!」と困惑気味。あまりのキレの良さと掛け合いのうまさに「なんだこれは!?」と視聴者を驚かせました。ちなみにこのネタは好評なようで数週間後に同じネタで再登場しました。*1

これがきっかけとなって作り手も本人も活かし方を掴んだのか、通常のコントでも印象に残るキャラが多くなりました。(まあこれもだいぶギリギリのネタですが)

特徴的なメガネにマレットヘア風の髪形に派手な服装。現レギュラーの女性陣とは全く異なる雰囲気にとても興味を引かれました。

ということで彼女のツイッターアカウントを探して見てみました。

えっ怖い。よく見るとアイコンも怖い。どういうことなの…?

Sarah Squirm(サラ・スクワーム)名義でも活動するアメリカのコメディアン:サラ・シャーマンはジャンルで言うと不条理ギャグとボディ・ホラー(人体破壊などのグロテスクなホラー)を組み合わせたコメディ…って完全にアングラ芸人じゃん!

彼女が全国ネットのSNLに出るのは日本で言えば地上波に山塚アイが出たとかNHK電気グルーヴが出たとかそんな感じでしょうか。(例えが古い)

サラ・シャーマン(またはサラ・スクワーム)は1993年生まれの28歳、ニューヨーク州ロングアイランドユダヤ人の両親の元に生まれる。

大学の演劇科を卒業後、2015年にシカゴのスタンダップコメディ界で人気を集める。多くのコメディアンを輩出したこの地でメインショー「Helltrap Nightmare」を開催。「私の仕事は女性の身体にグロテスクさを取り戻すこと」「社会が押し付けてくる「女性の体」から実際の女性の体はどのように逸脱しているかを表現する」ということでステージ上から観客に色々なモノを見せたり顔に塗りたくったりしたそうです。

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Sarah “Squirm” Sherman goes all out "sliming" stand-up comedy - Medill Reports Chicago

2019年からはLAで活動。ゴアビデオ、体液コメディやノイズミュージックなど本人曰く「very gross(めっちゃキッショイ)」ショーを開催。

このようなスタンダップコメディやステージパフォーマンスに加えてデジタルコンテンツ制作にも精力的で、2018年にはアダルト・スイム(ざっくりいうとアメリカの大人向けのイケてるカートゥーンプラットフォーム)にて短編映像を発表。続いて去年発表した代表作「Sarah Vaccine」は13分の短いビデオですがなかなかに人を選ぶポップでゴアくてグロい映像なので一見の価値ありです。個人的にはフライング・ロータスの『KUSO』や『サイコ・ゴアマン』あたりを思い出しました。

そんな彼女が2021年にSNL参加が発表された時の第一声は「SNLは間違いを犯したね!」

 

同じユダヤ系でSNLの伝説的レギュラーだったアダム・サンドラーの映画『アンカット・ダイアモンド』がお気に入りでいつかサフディ兄弟の映画に出るのが夢。(「ゲロを吐きまくるユダヤ人」役で出たいんだそうです)

さらに調べていくとジャッカス・フォーエバー』に脚本の一人として参加しているとのこと。まあ確かにあれも人体の限界に挑戦してますしね…

最近もシカゴのインディーズロックアーティストLala Lalaのアルバム告知映像に出演。見てたら急にCHAIが出てきたりしてビックリしました。

来歴を見るとコメディアンというよりコアでアングラなパフォーマンスアーティストという印象が強くなってきました。返す返すもよくこんなアナーキーなコメディアンを全国ネットのテレビに出したな!と驚きます。ここまで知るとSNLのオープニングで流れるお澄まし写真すら少し面白くなってきてしまいました。

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しかしSNLにはgross(キモい)なレギュラーコントも豊富にあるので彼女の才能が発揮される余地はまだまだたっぷりあるような気がします。今後も彼女に注目して行きたいと思います。

SNLの視聴者が私のTwitterアカウントに訪れた時の感じ」本当にそれ。

*1:個人的にはあまりこのネタをやりすぎるとセクハラ被害を訴える女性を揶揄してるみたいで少し嫌だなと思っていたら次の回ではコリンのお金持ちっぷりやクィアベイティングな行動を揶揄するネタで構成されていました。

2021年映画ベストテン+α

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こんにちは、ビニールタッキーです。

2021年はたくさん映画を見ました。大変ありがたいことに映画の試写、しかもご時世的にオンライン試写のご案内を頂くことが多くて地方在住の映画ファンとしては「ありがてぇありがてぇ…」と拝みながら見ていました。関係各社の皆様本当にありがとうございます。もちろん映画館の方も本当に厳しい時期だったので応援のために足繫く通いました。そんな感じで日々映画を見続けた結果、2021年は新作147本、旧作31本の計178本を見ました。さすがに見すぎだと思います。22年はもう少し自分の生活スタイルを崩さない程度に見ようと思います…

というわけで個人的2021映画ベストテンを発表したいのですが、これだけの本数を見るとベストテン以外にも印象に残る映画がいっぱいありました。ということでで20位から1位までの発表にしたいと思います。それでは行ってみよう!

第20位 モータルコンバット

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まず序盤の真田広之のカッコよさにいきなり涙を流し、映画オリジナル主人公に一瞬戸惑い、「人間界と魔界が戦う格闘技大会モータルコンバットというのがあって既に魔界が9連勝中で人間界は大ピンチ」という話にのけぞり、わりと本気のフェイタリティ(残酷描写)に興奮し、最後に「Techno Syndrome」が流れる頃には心の中で拍手を送っていました。人間界や魔界の描写はざっくりしてるのに残酷描写は本気、物語はおおざっぱだけど人物の関係性描写は繊細、などレーダーチャートにしたら一部の角が極端にはみ出ているような映画で好感が持てました。何よりもアジア系俳優が多く活躍していることに感動しました。(個人的に推しのルディ・リン(リュウ・カン役)の魅力がこの映画で知れ渡ったのもうれしい限り。少女漫画のような顔立ちに刃牙のような筋肉!)そしてこの映画なら胸を張って言える。「世界よ、これが真田広之だ!」

第19位 すべてが変わった日

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ポスターを見て息子の死と向き合う老夫婦の話かな…と予想したんですが「義理の娘が再婚した男が怪しい…と後を追ったらヤバすぎる家族の一員だった!」という恐怖のスリラー映画でした。このヤバい一家というのが『天空の城ラピュタ』のドーラ一家を猛烈に感じ悪くしたような連中で、特にドーラにあたる女家長のブランチ(レスリー・マンヴィル)が凄まじいの一言。2021年に見た映画の中でも屈指の嫌さ、狡猾さ、残忍さを持つ人物でした。事態がそっちに行ってほしくない…という方向にズンズン進んでいくのも最悪で最高。このアメリカ中西部の暗部みたいなテーマがどことなくテイラー・シェリダンっぽいなと思ったら主演のケヴィン・コスナーは彼が手掛けるドラマシリーズ『Yellowstone』にも主演していると知りました。この配役はその影響なのでは…とにらんでいます。ちなみにこれは全くの個人の感想なんですがこの映画をオンライン試写で鑑賞した時ちょうど新型コロナワクチンの副反応の高熱で苦しんでいたのでかなり悪夢的な映像体験でした。(注:体調が悪いときは映画とか見てないで安静に過ごしましょう)

第18位 RUN/ラン

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全編PCの画面のみで描く傑作スリラー『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督が次に手掛けたのは病弱な娘と過保護な母親の家庭内スリラー。自分の身近にいて常に信頼していた家族の姿が徐々に揺らいでいくスリラー描写はさすが『サーチ』の監督。主演のクロエを演じるキーラ・アレンは実際に車椅子ユーザーということで健常者には分からない日常生活の動きやちょっとしたことに潜む困難などがとてもリアルで圧倒されました。予告編を見てなんとなく代理ミュンヒハウゼン症候群のことなのかな…と思っていると予想の斜め上を行く展開でウワーッ!となりました。賛否が分かれているらしいラストも僕は好きですね。そして怖い役の時のサラ・ポールソンはやっぱり怖い!

第17位 1秒先の彼女

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常に人よりテンポが早いせいで人生がうまくいってないと感じているシャオチーが運命的に出会った男性とデートの約束をしたが朝目覚めると約束の日の翌日になっていた…しかも身に覚えのない日焼けや記念写真が残っている…というちょっと不思議な台湾のラブコメ映画。この映画には大仕掛けがあるのでこれ以上は言えませんが、一歩間違うと人道的に危うくなってしまいそうな展開を、ある人物の健気な性格と一途な思いでちゃんと回避しているのが上手い!と思いました。周りとテンポが合わなくて悩んでいる人(自分もそういうところがある…)に「大丈夫だよ」と語りかけるような映画であり、思わず応援したくなるような恋愛映画なのでラストは「本当によかったね…」と涙を流しました。

第16位 サンドラの小さな家

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DV夫と別れたサンドラは幼い娘と引っ越そうとするが相次ぐ不況と資金難、不十分な社会保障で住む家が見つからない。ならば自分で家を建てるしかない!と無謀にも挑戦するがその熱意に協力者が集まる…というお話。アイルランドの女性監督がシングルマザーの友人の実体験をもとに、アイルランドの住宅問題と親権の問題、それらとどう向き合うべきかを示す映画でした。家の建築を手伝ってくれる人の中には"バイト仲間の知り合いの知り合い"みたいな薄い関係性の人もいるんですが、その一人が言った「初めて人に頼りにされてうれしかった」というセリフが心に強く残りました。アイルランドには日本における「情けは人の為ならず」のような精神が古来からあるらしく、困っているサンドラを助けた人たちも心が救われていくというお話がとてもよかったです。あとメインキャラの大工の親方の息子がダウン症の俳優さんなんですがそれについてなんの言及もなく普通に溶け込んでいるのもよかったですね。日常に当たり前にいる人が映画の中でも当たり前にいることの風通しのよさを感じました。

第15位 アイの歌声を聴かせて

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日本のオリジナル長編アニメーション映画。AIが日常に存在する近未来で高校に転入してきたシオンが実験中の人型AIだと知ったサトミとクラスメイト数人がシオンの正体がバレないように奮闘する…という青春映画。知り合いの映画ライターさんが宣伝本部長に就任したの?というぐらい猛プッシュしていたので予備知識ゼロで見に行ったらボロボロに泣いてしまいました。とにかく歌うことが大好きなシオンが特殊なハッキング能力で周りの全自動掃除機やスピーカーと一緒に歌い出すミュージカルシーンが新鮮でした。これがディズニーアニメでプリンセスが歌うと周囲の小鳥たちも踊り歌い出すシーンみたいで面白かったですねえ。この「ディズニーアニメのような」という部分が実は物語の肝になっているのも泣けて泣けてしょうがなかったです。詳細は避けますが自分は「誰かが遠くで誰かのことをずっと思っている」というお話に弱いのでこの映画には完全にやられました。他にも異なるスクールカーストに所属するクラスメイトたちが少しずつお互いを理解していく王道の展開も丁寧で最高です。日本のオリジナルアニメでこんなにクオリティが高くて泣ける映画があるなんて!もっとみんなに教えたい!とこの映画を見た人たちが宣伝本部長みたいになるのも納得しました。僕もその一人です。

第14位 隔たる世界の2人

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アメリカのBLM運動の大きなきっかけとなったジョージ・フロイド氏事件から発想を得たNetflix配信の短編映画。何度批判されても繰り返される白人警官による黒人への不当な暴力を、何度も繰り返されるタイムループに落とし込んだ傑作です。何でもない日常を送ってるだけなのに何をどうやっても必ず殺されてしまう、という展開はタイムループものあるあるなんですが、それを黒人青年と白人警官という"隔たる世界の2人"に落とし込むことで社会問題を直接反映しているのが素晴らしいと思いました。ぼんやりとした教訓話ではなく「この問題を取り扱っているんだ!」とはっきり示すエンディングも強烈で印象に残ります。ちょうどこの時期に白人と黒人の幼馴染が同じように生きて暮らしているのに世の中の見え方が全然違うということを描いた映画『ブラインドスポッティング』を見たばかりだったのでなおさら胸にズシンときました。

第13位 ザ・スイッチ

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『ハッピー・デス・デイ』『ハッピー・デス・デイ 2U』のクリストファー・ランドン監督の最新作。内気な高校生ミリーがある日無差別殺人鬼ブッチャーと心が入れ替わってしまう…というスラッシャーと入れ替わりモノを組み合わせたジャンルミックスホラー。中に女子がいるようにしか見えないヴィンス・ヴォーンがとにかく素晴らしい。巨漢の男性の身体を手に入れたことで内気だったミリーが次々と大胆な行動に出るのですが、その大胆さは元々彼女の中にあったのでは…と気づく成長物語になってるのがとてもいいんですよ。特にブッチャーの姿のままで憧れの男子と急接近するシーンは、やろうと思えばいくらでも悪ふざけとかギャグシーンになりそうなところを本当に真面目に丁寧に演出していて素晴らしかったですね。一方ミリーの身体に入ったブッチャーが「お前の身体に入ってわかったがお前は弱い。何の力もない」と女性の存在を身体の構造で否定してくるクソ野郎であるというのも重要です。他にもアフリカ系の友人が白人警官(ミリーのお姉さん)に本気で撃たれそうになる描写やゲイの友人の家庭の描写など細かいところにも風刺がありウィットに富んだ映画でした。

第12位 ライトハウス

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絶海の孤島に派遣された灯台守二人。一定の距離感を保っていた二人だが嵐によって連絡船が来なくなってから徐々に崩壊し始める。全編モノクロ、35mmフィルム撮影、登場人物はほぼ二人と公開前からやべー映画だぞと聞いていたのでまず予習のためにロバート・エガース監督の前作『ウィッチ』を見たらこれやべー監督だぞ!となりました。実際に映画を見てみるととにかく膨大な暗喩、暗喩、暗喩。そして神話や民話、絵画や映画の引用。抑圧的で横暴な老人(ウィレム・デフォー)と何か裏がありそうな若者(ロバート・パティンソン)の二人芝居が緊張感を高め、映画後半にドライブしていく感じが凄まじかったです。まさにライトハウス灯台)という巨大なファルスが示す男性性や男根主義を巡る物語でした。こんなに拘りが強くて暗喩が好きな監督だと同じく暗喩大好きなアリ・アスター(『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』)と気が合いそうだな、と思ったら実際にバッチリ意気投合しているらしくて笑ってしまいました。

第11位 シャン・チー テン・リングスの伝説

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もうこの映画はオープニングシークエンスに完全にやられました。最強の男ウェンウー(トニー・レオン)が龍の力を持つ一族の女性と戦うシーン。カンフーとダンスとロマンスが一体となった素晴らしいシーンでした。ウェンウーが負けた時に見せる「おもしれー女」的な表情も最高です。この悪役をトニー・レオンが演じたことが映画に深みを持たせています。あの亡き妻を求めて苦しむウェンウーとそれを心配そうに見つめる手下のシーンは本当に胸を打ちました。一方主人公のシャン・チーが本来の力を発揮するシーンは一瞬「ナメてた相手が実は殺人マシンでした」的な見え方でスカッとするんですが、彼の日常を見ると自分が殺人マシンであること、そしてあの父親の血を引いてることが本当に嫌だったんだな…と感じるのでその手の殺人マシン映画とは異なるテイストがありました。このようにカンフーで戦う肉体的なヒーローですが家父長制や有害な男性性を否定するようなキャラだったのがとても印象的でした。個人的には直線的で攻撃的なカンフーを曲線的で流れるような太極拳で制すという展開がマイフェイバリットカンフー映画『マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限』と同じで大興奮しました。(しかもこの両方にミシェル・ヨーが出ている!)。この柔よく剛を制すという戦闘スタイルがそのまま作品のテーマになっているのも往年のカンフー映画のようで胸熱でした。

第10位 ニュー・ミュータント

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X-MENシリーズの最新作にして20世紀フォックスX-MEN映画の最終作。色々あって日本では劇場未公開となってしまいました。僕はずっと楽しみにしていたので配信レンタル開始早々に鑑賞しました。この不遇な作品を10位に入れたことからもお分かり頂ける通り大好きなんですよ!特殊能力を持った人間の突然変異:ミュータントの姿に人類の差別の歴史を重ね合わせるのが映画X-MENでしたが、この作品はある日突然ミュータント能力を発動してしまった若者の姿に、身体が精神とは違うスピードで変化する実際の若者の戸惑いや不安のようなものを重ね合わせているのが面白いと思いました。とても小さい規模の話なのですが、人種差別、性暴力、同性愛など多くの要素を取り入れています。特に強く言いたいのはアメコミヒーロー映画で『エターナルズ』より『ニュー・ミュータント』の方が先に同性のキスシーンをやってるぞ!ということです。先駆者はこっち!あと『ホークアイ』でネイティブアメリカン設定のキャラを実際にネイティブアメリカンの俳優さんが演じて話題になったけど『ニュー・ミュータント』でネイティブアメリカン設定の主人公ダニーをネイティブアメリカンの俳優ブルー・ハントがやってるから!こっちの方が先!!あとアニャ・テイラー=ジョイがのっぺらぼうの男に襲われるシーンは『ラストナイト・イン・ソーホー』より『ニュー・ミュータント』の方が先にやってるから!!そんな感じで先駆的だし思いのほかよくできてるのに不遇な作品なので本当に応援したいんです!みんな見てくれ!

第9位 モンタナの目撃者

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大好きなテイラー・シェリダンの監督の最新作。数年前に山火事で生存者を救えなかったトラウマから出世街道を外れ自暴自棄になっている消防士ハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)が謎の暗殺者に追われている少年と出会うが、暗殺者の放った火が巨大な山火事となって彼らに襲い掛かってくる…というスリラー。保安官役のジョン・バーンサルは相変わらずテイシェリに愛されているな!(「バーンサルとは常に一緒に仕事をしたい」と公言している)というキャラでしたし彼のパートナーで妊婦のアリソン(メディナ・センゴア)はひどい目に合いそう…と思いきや物凄い大活躍を見せるのもテイシェリの新機軸という感じで最高でした。ハンナが「タフな女性」とか「母性本能で動く女性」といった女性という設定に頼ったキャラ付けではなく一人の大人として少年を助けるという描写になっているのがよかったですね。それをタフな女性や力強い母親のイメージがあるアンジーが演じているのが素晴らしい。このように男臭い描写が得意な一方で女性描写があまり芳しくなかったテイシェリがついにワンステージ上がった感じがしてとてもうれしくなる作品でした。

第8位 野球少女

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高校の野球部で唯一の女子部員がプロ入りを目指すスポーツ映画。主人公のチュ・スインはかつて天才野球少女ともてはやされた名投手だったが女性も入れるはずのプロリーグにはガラスの天井があった。そんな中一人の監督と出会う…。こう書くとスポ根映画みたいに見えますがどちらかというととても静かで淡々とした映画です。野球の試合のシーンも少なくその手の映画を期待した人は肩透かしを食らうかもしれません。しかしその静けさの中に炎が燃え盛っているような映画です。特に中盤で登場する彼女と同じくプロを目指している女性選手が思わず放つある一言、彼女の孤軍奮闘が全く知らない誰かに影響を与えていたことがわかるシーン、そして終盤である提案をされた時に彼女が放つセリフ、これら全てが本当に熱くて泣きました。同じく野球選手を目指す幼馴染の男の子が昔は弱っちかったのに今は身長も手のひらも自分より大きくなった…という描写は切なかったですね。野球業界だけでなく、どの業界にもあるような女性が突破できないガラスの天井をまざまざと見せ、なぜそんなものを作るのかと問い詰めてくるような映画でした。

第7位 小公女

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2021年から開始した動画配信サービスJAIHOが配信した韓国インディーズ映画。タバコとウイスキーと彼氏をこよなく愛するミソは家賃の値上がりをきっかけに家を諦めて学生時代の友人の家を転々とする放浪生活を始める。『パラサイト』のように貧困問題を描いているのか、というとそうでもなくどちらかというと学生時代の友人たちがすっかり"大人"になってそれぞれ悩みを抱えている様子を見ていく…というロードムービー風の話です。しかもミソは自分のスタイルを貫くタイプなので彼女に会った友人たちが影響を受けて変わっていくという変則的なロードムービーとなっています。とにかくこのミソが魅力的でハードボイルド小説の主人公のようなカッコよさがありました。酒とタバコが好き、貧しくても気高い、小さな楽しみを大切にする、彼氏(この彼氏がパッとしないのもいい!)のことを本当に愛しているので男性の友人宅に転がり込んでも全くいやらしい雰囲気にならない(これも本当にいい!)。この年見た映画の主人公の中で最もしびれた人物ですね。終盤にかけてのカタルシスも良く、物凄く出来のいい短編小説を読んだような後味でした。

第6位 モロッコ、彼女たちの朝

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身重の妊婦サミアが路頭に迷っているところを見たパン屋の女主人アブラは散々悩んだ末に彼女を家に招く。この二人が助け合う中でお互いの考え方に変化が起きていくというシスターフッドの物語です。なぜアブラが悩んだかというとモロッコでは未婚の妊婦はタブーだからなんです。この映画を撮ったモロッコ出身の女性新人監督マリヤム・トゥザニは子供の頃に両親が未婚の妊婦を匿ったという経験からこの映画を作ったそうです。この映画を見てふと気付いたのは彼女たちは男性がきっかけで生きづらさを抱えているのに肝心の男性はほとんど出てこないということ。サミアを妊娠させた男の姿は出てきません。アブラが心を閉ざすきっかけになった男たちも出てきません。この映画はそういった男たちを直接登場させない、つまり具体的なキャラクターを悪役に仕立てないことでこの問題はすべての男たちやそういう社会にあることを印象付けています。(ここで宗教をやり玉にあげないバランス感覚も見事です)まあただ単にサミアが相手の男をどうでもいいと考えているから、という風に見えるのもいいなと思います。他にもおいしそうなモロッコのパンや異国情緒あふれるカサブランカの街並み、フェルメールの絵画のような画面の作り方など目にも美味しい要素でいっぱいです。監督が昔匿った女性は結局その後どうなったのか分からないそうです。今どこで何をしているのか…そんな監督の気持ちがそのまま表れているようなエンディングも忘れられません。

第5位 パワー・オブ・ザ・ドッグス

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Netflix配信映画。20世紀初頭のアメリカ西部で牛の牧畜で生計を立てる兄弟。ある日弟が旅館の女主人と結婚したことから家族間に軋みが起こり始める。とにかくベネディクト・カンバーバッチ演じる兄フィルの剥き出しの男根のような有害な男性っぷりが本当にすごい。(特に弟の妻(キルスティン・ダンスト)を弄るシーンが本当にひどい)しかし映画を見続けていると中盤で彼の複雑な身の上がわかり印象が少し変わります。一方でジェシー・プレモンス演じる心優しい弟ジョージも結婚後の妻に対する言動を見ると結局は兄とは違う形で家父長制の型にはまっていることがわかります。そして妻の連れ子ピーターの男性性とは遠くかけ離れているように見えて実はふつふつと煮えたぎる感情。この登場人物たちの不協和音が奏でる「男らしさを巡る話」がメインテーマとなっています。時にヒリヒリと、時にじっとりと感じる人間関係、それを遠くから見つめているような美しい大自然。こんな重層的な西部劇を作り上げたジェーン・カンピオン監督は本当にすごいな!と唸りました。

第4位 フリー・ガイ

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GTAやフォートナイトのようなやりたい放題なオンラインゲームのモブキャラ・ガイ(ライアン・レイノルズ)が運命の女性モロトフガール(ジョディ・カマー)に出会い自我に目覚めるアクションロマンスコメディ。まず第一に「ガチャガチャした映画に見えるけどよく考えられているな」と思いました。例えばガイとモロトフガールの関係性や、プログラマーの男女の関係性など、これまでの恋愛映画の構図とは少し異なっていたりあえて逆転させていたりと「よく考えられているな!」と感心しました。一方で強欲な経営者が他人のIPを奪ったり適当に続編を作ろうとしたりするという話をディズニーに買収されたばかりの20世紀映画がやるというメタ的な構造には爆笑しました。(この買収のメタギャグがピークに達する"あの"シーンで劇場が爆笑に包まれたことは忘れられません)こういうゲーム世界を舞台にした映画は「ゲームもいいけど現実も大事にしなきゃだめだよ」というお説教みたいな結論に行きがちですが、この映画は「いやどっちも必要な人には必要だし大事だろ」という結論にしているのが本当に優しいと思いました。劇中に出てくる「確かにゲームはリアルじゃないが、今自分たちが感じている感情はリアルなんだ」というセリフはゲームを愛する人、ひいては映画や小説などフィクションの世界を愛する人すべてに捧げられているようで本当に感動しました。

第3位 キャンディマン

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1992年のホラー映画『キャンディマン』の続編。現代芸術家のアンソニーは新しく引っ越してきた土地に伝わる都市伝説「殺人鬼キャンディマン」の話に魅せられていく。いわゆるジェントリフィケーションによって地域のコミュニティやアイデンティティが崩壊していくことに警鐘を鳴らすような社会派ホラーでした。この映画の基となった1992年版『キャンディマン』は悲恋の末に残酷な最期を遂げたアフリカ系男性の怨念が怪物となって現代に蘇るという言わば黒人版『オペラ座の怪人』的なお話で当時としてもかなり人種差別や格差社会に切り込んだ映画でした。しかしキャンディマンが黒人白人・悪人善人も関係なく無差別に殺したり最後に怨念が白人に乗り移ってしまったりとテーマにブレがあるような感じがしました。今回の『キャンディマン』は"ジェントリフィケーション"されてしまった92年版から明確にアフリカ系のアイデンティティを取り戻すという企画意図を感じられ、そこに深く感動しました。「鏡の前で名前を5回唱えるとキャンディマンが現れて殺される」というちょっと陳腐なギミックを本気で怖くして斬新に見せるアイディアもいいですし、この設定をうまく活かした終盤の展開も見事でした。血なまぐさいホラー映画とは思えぬエンドロールの静かな紙芝居も忘れられない映画です。

第2位 ラーヤと龍の王国

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ここ数年のディズニーアニメには物語の王道の流れを裏切るとか別の視点で見てみるという試みを強く感じます。例えば『アナと雪の女王』は王子様のキスが問題の解決にはならず、『トイ・ストーリー4』は"みんな幸せに暮らしましたとさ"の向こう側を描き、『2分の1の魔法』は主人公の願いが全く予想だにしない形で叶うなど、大作映画だったら無難に選ぶであろう王道の展開をあえて避けてみることで新たな感動を湧き起こそうとする工夫を感じます。『ラーヤと龍の王国』もその工夫が最大限に活かされた映画でした。

太古の昔に五つに分断された国に恐るべき魔物が登場したので再び手を取り合って戦おう!という話なのですがそう簡単にはいきません。かつて魔物を封じ込めたという龍のシスーは実はほかの優秀な兄弟に比べて能力が弱く、あまり特殊能力もない龍であることがわかります。なぜそんなシスーが王国を救ったのか…。さらに主人公のラーヤの国とライバルであるナマーリの国の仲が相当悪く、物語の終盤近くまで二人は争うことになります。二人が本当に分かり合えるようになるのはラーヤがある危機的状況で選んだ意外な決断です。ここに「本当の信頼関係とはまず自分の中の疑心暗鬼を取り払うことから始まる」「異なる文化の相手を尊重する」「分断より融和」というテーマが強く込められていました。まさにコロナ禍で多くの国や人々が分断された世界に本当に必要なメッセージだと思いました。さらに言えばコロナ禍でアジア系がヘイトクライムの標的となってしまった世界で、アジアの文化を尊重し、アジア系の人々、特に子供たちを勇気づけた映画だと思っています。そういう意味で2021年に公開された映画の中でも特に重要な作品だと思います。

第1位 エターナルズ

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MCUの新作をまさか1位に上げることになるとは…と自分でもビックリなのですが『ザ・ライダー』で大ファンになったクロエ・ジャオ監督がMCUという大舞台で持ち味を最大限に発揮しつつヒーロー映画としても楽しい映画を作り上げたところに興奮しました。何よりもディズニー傘下のマーベルをはじめピクサースターウォーズなどが積極的に取り組んでいる多様性と包括性をここまで向上させたことに驚きました。主人公の配役が中国系イギリス人の女性(ジェンマ・チャン)であるということがそもそも画期的ですし、彼女を含むエターナルズもこれまでのMCUよりはるかに人種多様性に富んでいます。さらに手話で話すヒーロー役として実際に聴覚障害者の俳優(ローレン・リドロフ)を配役するなど包括性も取り入れています。日本人の観客としてはハリウッド映画で原爆投下を「恐ろしいこと」「悪事であること」とはっきり描いたのにも驚きました。(ただしこれがアメリカ人ではなく中国人監督によって実現したということは忘れずにいたいです)

原作コミックは「太古の昔に地球にやってきた宇宙人が人類に文明を与えた」という当時流行っていた古代宇宙人飛来説から影響を受けていますが、現在この説は「西欧文明以外に高度な文明が自然発生するわけがない」という差別的な思想だと批判されています。本作はこれを逆手にとって「宇宙人自体が多様だった」という風にアップデートしていることに驚きました。しかもこれらの先進的なアイディアがクロエ・ジャオによるものだったのです。『エターナルズ』とクロエ監督の過去作『ザ・ライダー』『ノマドランド』にも共通して「自分のアイデンティティだと思っていたものが失われた時にどうするか」というテーマがあります。しかしこれはMCUにおける『キャプテン・アメリカ』『アイアンマン』『マイティ・ソー』の各三部作、そしてMCU版『スパイダーマン』三部作においてもすべて共通するテーマなのです。つまりMCUが主要ヒーローで描いてきた喪失と成長の物語のエッセンスとクロエ・ジャオが毎回扱っているテーマはほぼ同じなのです。なのでアート映画的な印象のあるクロエ監督がヒーロー映画を撮れたのも資質があったからだと思えてならないのです。これは本当にすごい。そういうわけで『エターナルズ』は完璧な映画だと思います。思うんですが、いつかこの映画も古く感じるような世界になっていってほしいと思います。

 

以上、2021年映画ベストテン+αでした。本当はこの年劇場公開してくれた大作映画のワイスピとか007とかDUNEとかも入れてあげたかったな…とかいっぱい見てるつもりでも重要作をたくさん見逃してるな…とかこの年は邦画が良作揃いだったらしいけど全然見てないな…(『花束みたいな恋をした』は見てないのになぜか『CUBE 一度入ったら、最後』見てる)とか色々思うところはあるんですがどこに出しても恥ずかしくない僕のベストテンです!2022年も楽しい映画をいっぱい見ましょうね!

『ブリグズビー・ベア』好きのみんなー!Netflix『サタデーモーニング・オールスターヒッツ!』を見てくれー!

こんにちは、ビニールタッキーです。

聞こえますか…いま私は2018年公開の映画『ブリグズビー・ベア』が大好きな皆さんに語りかけています…

赤ん坊の頃に誘拐され、偽の両親のもとで彼らが制作した教育番組「ブリグズビー・ベア」だけを見て育った25歳の青年が、初めて外界に出たことから巻き起こる騒動を描いたコメディドラマ。外の世界から隔絶された小さなシェルターで、両親と3人だけで暮らす25歳のジェームス。子どもの頃から毎週届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育った彼は、現在はその世界の研究に没頭する日々を送っていた。そんなある日、シェルターに警察がやって来て、両親は逮捕されてしまう。これまでジェームスが両親だと思っていた男女は、実は誘拐犯だったのだ。ジェームスは生まれて初めて外の世界に連れ出され、“本当の家族”と一緒に暮らすことになるが……。スタッフ・キャストにはテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のチームが集結。ジェームスの育ての父親テッドを「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミル、カウンセラーのエミリーを「ロミオ&ジュリエット」のクレア・デーンズがそれぞれ演じる。

その突拍子もない設定と、楽しく切ない成長物語、「安っぽい・無意味だ・ジャンクだ」と言われるようなフィクションが誰かの心を救うこともあるというクリエイター賛歌な物語、そしていかにも80年代的で懐かしい映画内番組「ブリグズビー・ベア」のクオリティの高さから一部でカルト的な人気を誇る映画です。僕もどうしても見たくてこの映画のために上京してヒューマントラストシネマ渋谷で見たのを覚えています。(超かわいいパンフも買ったよ!)

この映画の脚本と主演を務めたのはカイル・ムーニー。2022年現在もアメリカの人気コント番組『サタデー・ナイト・ライブ』でレギュラーを務める人気コメディアンです。そのナヨっとした見た目と皮肉っぽい笑いでコントの中では主にいじめられっ子の役やコミュニケーションが苦手なオタク役、陽気なキャラクターが多いテレビ業界で周りにうまく馴染めないコメディアン(本人)みたいな役柄が多い人です。

カイルのもう一つの特徴が濃厚な80年代フリークであること。特に80年代の子供向けテレビ番組ばかり見て育ったそうで、彼の歌ネタ系コントはあの頃を感じるポップでキッチュなものが多いです。1984年生まれの37歳ということで個人的に自分と年齢が近くて同じようなカルチャーを摂取してたんだな…とSNLのレギュラーの中でも特に親近感を覚えています。

そんなカイル・ムーニーと下積み時代からの盟友デイヴ・マッカリー監督が組んで生まれたのが『ブリグズビー・ベア』なんですが、この二人に加えてアニメーターのベン・ジョーンズがトリオを組んで新しく手掛けたのが2021年12月から配信開始したNetflixのドラマシリーズ『サタデーモーニング・オールスターヒッツ!』なんです。

ハチャメチャな設定のアニメと、懐かしさあふれる実写が両方楽しめる、80年代から90年代に放映された土曜の朝の定番番組にオマージュをささげるハイブリッド番組。

うーんさすがNetflixの説明文。ざっくりとし過ぎです。まあ日本人になじみのないアメリカの定番番組のパロディなので無理もないんですが…しかしこれではおそらくこの番組の魅力を1/3も伝えきれていない!というか実際にネットで検索しても日本でそこまで話題になっていない!この『サタデーモーニング・オールスターヒッツ!』と『ブリグズビー・ベア』のクリエイターが同じということもほとんど知られていないのでは…ということでSNL大好き!カイル・ムーニー大好き!『ブリグズビー・ベア』大好き!な僕がご説明します!

ドラマシリーズといってもこちらは80年代~90年代初頭風のどこか懐かしくてチープな子ども向け番組を2021年に本気で再現した30分番組です。全8エピソードでナビゲート役の登場人物が毎回2、3個の番組内レギュラーアニメを紹介する流れとなっています。(後半はそうでもなくなっていくんですが…)主な番組内コーナーをいくつかご紹介します。

『スマッシュ!』

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双子のスキップとトレイボー(どちらも演じているのはカイル・ムーニー)がナビゲート役で様々なアニメ番組を紹介します。一応これがメインの番組名ということになります。最初は仲のいい二人ですがアニメ『ストロンギマルズ』に弟の方のスキップが特別出演したことをきっかけに人気に差がついて関係性にヒビが入る…というスリリングな展開があります。さらに『スマッシュ!』が人気番組となり規模がどんどん大きくなっていく話がエピソード後半のメインストーリーとなっていきます。

『ランディ』

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鬱病アルコール依存症の恐竜ランディが消防士の彼女と別れたり町内でもめ事を起こしたりするショートアニメ。(ランディの声はカイル・ムーニー)オープニングこそ明るく楽しい感じですが、ドラムが得意で音大に入学したランディが大学生活にうまく馴染めなかったり地元の友人と疎遠になったりと全く楽しい気持ちにならないアニメで最高です。

『クリエイト・ア・クリトルズ』

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ケアベア風のカラフルなクマちゃん妖精たちと一緒に育った少年が大人になり彼らを物置小屋に隠しながら所帯を持つ…というアニメ。社会人になった主人公が妖精たちとの関係をいつまで続けるかという劇画・オバQのような嫌な空気が漂うアニメです。彼らが精製する「クリトル・グリッターズ」を鼻から吸うとハッピーでクリエイティブな精神状態になるという直接的なドラッグ描写も最高です。

『ストロンギマルズ』

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80年代のアニメ『サンダーキャッツ』をもろにパロったアニメ。動物顔の宇宙戦士たちが母星の危機を救うというSFファンタジー。宇宙が舞台の壮大な物語だったんですが、前述の双子の片方スキップが声優として特別出演したことをきっかけに大幅な路線変更が行われます。このあまりの路線変更っぷりが爆笑ポイントです。確かに脇役の方が人気が出てストーリーが変わるって今でもわりとある話だよね…と妙に納得するアニメです。

上記のアニメの合間に架空の商品CMやドラマCMなどが流れたりします。というかこの番組自体が『スマッシュ!』を録画した粗い画質のVHSを再生している体になっているので時折上書きされたホームビデオやニュース番組の一部が流れたりしてヴェイパーウェイブ感があるのも最高です。先にあげたのはだいたいエピソード1~4くらいまでの内容なんですが、この合間合間に流れる一見何の関係もないCMやニュース番組が後に大きな意味を持ってくるというスリリングな展開が後半に待っていますのでぜひ見てほしいです。「えっ!?そういう方向に行くの!?」とびっくりしますよ!

この番組の成り立ちについてカイル・ムーニーがインタビューに答えています。そもそもはアメリカで土曜日の朝に放送されていた老舗の子供向け番組『Saturday Morning Cartoon』(日本でいえばニチアサみたいな感じでしょうか)が元ネタ。Netflixの説明文にあった「80年代から90年代に放映された土曜の朝の定番番組」がまさにこれです。カイル・ムーニーとデイヴ・マッカリー監督がアニメーターのベン・ジョーンズ(あの怪作『ネオ・ヨキオ』にも関わった人物!)と会ったときに「ああいう子供向け番組が好きだったんだよね~」と盛り上がって膨らんだ企画だそうです。その後カイルの実家にあったVHSやネット上にある膨大な映像アーカイブを参考に練り上げたそうです。

参加している声優陣も目が離せません。何の役かは伏せておきますが、カイルの相棒で『ブリグズビー・ベア』にも出演していたベック・ベネットやSNLの元メンバー:フレッド・アーミセン(ちなみにベックとフレッドはNetflix配信の傑作アニメ映画『ミッチェル家とマシンの反乱』でロボット二人組の声をやってます!)、同じくSNL現レギュラーのクリス・レッド、さらにエマ・ストーン(!)ポール・ラッド(!!)などなど。

まあ色々と語ってきましたが本当に気軽に見れる番組なのでおススメです。僕なりに表現すると既存の子供向けアニメの枠組みを解体して哀愁や大人の事情のようなフレーバーを振りかけている…という点でアメリカ版ギャグマンガ日和みたいだなと思いました。僕なんかは家で酒を飲んでてあと30分ぐらいで寝ないとな~という夜に適当に流して寝る、ぐらいのスタンスで鑑賞しました。おそらく作り手も納得してくれる正しい鑑賞スタイルだと信じています。(まあモーニングって言ってるので本当はシリアルを食べながら朝見るのが一番なのかもしれませんが…)

それでいて後半の展開では子供向け番組の在り方、家族や兄弟の在り方、そして「安っぽい・無意味だ・ジャンクだ」と揶揄されるようなものが実は大切なんだということを皮肉を交えつつも優しく示してくれる…ということでやはりこれは『ブリグズビー・ベア』を作った人たちの作品なんだな!と感動しました。

というわけでもう一度。『ブリグズビー・ベア』好きのみんなー!Netflix『サタデーモーニング・オールスターヒッツ!』を見てくれー!合い言葉は「uh..Subs?」(サブは?)

 

タレント吹き替えデータベース作ってみた(2019年~2021年)

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こんにちは、ビニールタッキーです。3年前にこんな記事を書きました。

「誰か洋画のタレント吹き替えデータベース作ってくんないかなあ…」というちょっとしたつぶやきから自分で作る羽目になってめちゃくちゃ大変な思いで書いたこの記事から3年。あれからいろんなことがありました。映画配信の占める割合が増えたりコロナ禍もあったりました。というわけで案件もだいぶ貯まってきたので久しぶりにタレント吹き替えデータベース2019年~2021年を作ってみましたよ!また超大変だったよ!

今回もデータベースを作るにあたってルールを設定しました。

①洋画であること
日本の映画、アニメ、テレビドラマを除きます。
個人的に海外の有名俳優の声を日本のタレントさんが当てるというところに醍醐味を感じています。最近は何度も吹き替えを経験するうちに上手くなるタレントさんもいて安心するんですがそれはそれでちょっとさみしいな…というジレンマを感じる時があります。

②劇場公開時の吹き替えであること
テレビ放映時のオリジナル吹き替えは除きます。
2021年に『パラサイト 半地下の住人』を金曜ロードショーが地上波初放送する際にチェ・ウシクの吹き替えを神木隆之介くんが担当するということがありました。テレビ放送版吹き替えはこれまた別の深い沼なのでこのデータベースでは避けます。

③ゆるいデータベースであること
僕が一人で作ったものなので事実誤認があったり正確ではなかったりします。あと情報精査がめちゃくちゃ大変なので完成度はユルいです。例えば「ハリウッド実写映画の吹き替えは初挑戦」「海外アニメの吹き替えは初挑戦」と記事に書かれていたら全て「初挑戦」とするぐらいのユルさです。情報収集に当たっては特に細かい役まで丁寧に記載されている「吹き替え専門サイト ふきカエル大作戦!!」さんがとても参考になりました。ありがとうございました。

前回も書きましたが間違いや抜けに気付いた方はTwitterのリプライなどでガンガン伝えてください。みんなの力でよりよいデータベースにしましょう。

それでは早速行ってみよう!

2019年
公開日 作品名 キャラクター名 俳優名 吹き替え担当 主演 初挑戦 配給会社
2019/01/18 TAXi ダイヤモンド・ミッション マルコ ルドゥアン・ブゲラバ 大悟(千鳥) アスミック・エース
2019/01/18 TAXi ダイヤモンド・ミッション イシェム イシェム・ブゲラバ ノブ(千鳥) アスミック・エース
2019/02/01 メリー・ポピンズ リターンズ メリー・ポピンズ エミリー・ブラント 平原綾香 ディズニー
2019/02/01 メリー・ポピンズ リターンズ マイケル・バンクス ベン・ウィショー 谷原章介 ディズニー
2019/02/01 メリー・ポピンズ リターンズ ジョン ナサナエル・サレー 加藤憲史郎 - - ディズニー
2019/02/22 アリータ バトル・エンジェル アリータ ローサ・サラザール 上白石萌音 20世紀フォックス
2019/02/22 アリータ バトル・エンジェル 実況アナウンサー - 古舘伊知郎 20世紀フォックス
2019/03/22 バンブルビー チャーリー ヘイリー・スタインフェルド 土屋太鳳 東和ピクチャーズ
2019/03/22 バンブルビー メモ ホルヘ・レンデボルグ・Jr. 志尊淳 東和ピクチャーズ
2019/03/29 ダンボ ホルト コリン・ファレル 西島秀俊 ディズニー
2019/03/29 ダンボ ミリー ニコ・パーカー 遠藤璃菜 ディズニー
2019/03/29 ダンボ ジョー フィンリー・ホビンス 岡部息吹 ディズニー
2019/04/19 シャザム! シャザム ザッカリー・リーヴァイ 菅田将暉 ワーナーブラザース
2019/04/19 シャザム! サンタクロース - 佐藤二朗 - - ワーナーブラザース
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム ブラック・ウィドウ スカーレット・ヨハンソン 米倉涼子 - - ディズニー
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム ホークアイ ジェレミー・レナー 宮迫博之 - - ディズニー
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム ロケット ブラッドリー・クーパー 加藤浩次極楽とんぼ - - ディズニー
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム グルート ヴィン・ディーゼル 遠藤憲一 - - ディズニー
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム マンティス ポム・クレメンティエフ 秋元才加 - - ディズニー
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム ワスプ エヴァンジェリン・リリー 内田有紀 - - ディズニー
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム ファルコン アンソニー・マッキー 溝端淳平 - - ディズニー
2019/04/26 アベンジャーズ エンドゲーム エンシェント・ワン ティルダ・スウィントン 樋口可南子 - - ディズニー
2019/05/03 名探偵ピカチュウ ティム ジャスティス・スミス 竹内涼真 東宝
2019/05/03 名探偵ピカチュウ ルーシー キャスリン・ニュートン 飯豊まりえ 東宝
2019/05/03 名探偵ピカチュウ ピカチュウ ライアン・レイノルズ 西島秀俊 - - 東宝
2019/06/07 アラジン アラジン メナ・マスード 中村倫也 ディズニー
2019/06/07 アラジン ジャスミン ナオミ・スコット 木下晴香 ディズニー
2019/06/07 アラジン ジャファー マーワン・ケンザリ 北村一輝 - - ディズニー
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル エージェントM テッサ・トンプソン 今田美桜 ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ポーニィ クメイル・ナンジアニ(声) 斎藤司トレンディエンジェル - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナサール ケイヴァン・ノヴァク 遠藤章造(ココリコ) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル バサム/イーサン ケイヴァン・ノヴァク/スティーブン・ワイト 河本準一次長課長 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ガイ - なだぎ武 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナーリーン アニー・バーキン よしこ(ガンバレルーヤ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル タランシアン - 尾形貴弘(パンサー) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル スタッフ1 - 鰻和弘銀シャリ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル スタッフ2 - おばたのお兄さん - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル モリス・デイ/スタッフ3 - 村上ショージ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 運転手 - 大地洋輔ダイノジ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ジミー ジョン・スーザ たかし(トレンディエンジェル - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ワーム1 - こいで(シャンプーハット - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ワーム2 - てつじ(シャンプーハット - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ワーム3 - おたけ(ジャングルポケット - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ワーム4 - 多田智佑トット - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 靴エイリアン1 - 小川暖奈(スパイク) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 靴エイリアン2 - まひるガンバレルーヤ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ガード - 八木真澄(サバンナ) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル クイーン - ゆりやんレトリィバァ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル バリスタ - 松浦志穂(スパイク) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル フレディ - 岩橋良昌(プラス・マイナス) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル サンドラ ソレル・ジョンソン 島田珠代(新喜劇) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 街角の男1 - 川島章良(はんにゃ) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 街角の女1 - 旺季志ずか - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 街角の男2 - マサルコ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 街角の男3 - 山本圭壱極楽とんぼ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル 街角の女2 - ♥さゆり(かつみ♥さゆり) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ女性客4 - 小寺真理(新喜劇) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ女性客5 - 高野祐衣 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ女性客3 - 藤井菜央 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ男性客1 - 榊原徹士 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ男性客2 - しゅんしゅんクリニックP - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ男性客3 - 田中シングル(8.6秒バズーカー - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ男性客4 - まちゃあき(エグスプロージョン - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ女性客1 - A-NON - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ男性客5 - SHUHO - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル MIB職員1 - 三秋里歩 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル MIB職員2 - きょん(ラフレクラン - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル MIB職員3 - 光永 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル コールセンター男性1 - 池田直人(レインボー) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル コールセンター男性2 - HIDEBOH - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル コールセンター男性3 - 西村真二ラフレクラン - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル エイリアン1 - 金田哲(はんにゃ) - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル エイリアン2 - エハラマサヒロ - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル エイリアン3 - ケン(水玉れっぷう隊 - - ソニーピクチャーズ
2019/06/14 メン・イン・ブラック インターナショナル ナイトクラブ女性客2 - 野沢直子 - - ソニーピクチャーズ
2019/07/12 トイ・ストーリー4 ウッディ トム・ハンクス 唐沢寿明 - ディズニー
2019/07/12 トイ・ストーリー4 バズ ティム・アレン 所ジョージ - ディズニー
2019/07/12 トイ・ストーリー4 フォーキー トニー・ヘイル 竜星涼 - ディズニー
2019/07/12 トイ・ストーリー4 ギャビー・ギャビー クリスティーナ・ヘンドリックス 新木優子 - ディズニー
2019/07/12 トイ・ストーリー4 ダッキー キーガン=マイケル・キー 松尾駿(チョコレートプラネット) - ディズニー
2019/07/12 トイ・ストーリー4 バニー ジョーダン・ピール 長田庄平(チョコレートプラネット) - ディズニー
2019/07/26 ペット2 マックス パットン・オズワルト

設楽統(バナナマン

- 東宝東和
2019/07/26 ペット2 デューク エリック・ストーンストリート 日村勇紀バナナマン - 東宝東和
2019/07/26 ペット2 ケイティ エリー・ケンパー 佐藤栞里 - - 東宝東和
2019/07/26 ペット2 ルースター ハリソン・フォード 内藤剛志 - - 東宝東和
2019/07/26 ペット2 クロエ レイク・ベル 永作博美 - - 東宝東和
2019/07/26 ペット2 デイジー ティファニー・ハディッシュ 伊藤沙莉 - 東宝東和
2019/08/09 ライオン・キング シンバ ドナルド・グローバー 賀来賢人 - - ディズニー
2019/08/09 ライオン・キング スカー キウェテル・イジョフォー 江口洋介 - - ディズニー
2019/08/09 ライオン・キング プンバァ セス・ローゲン 佐藤二朗 - - ディズニー
2019/08/09 ライオン・キング ティモン ビリー・アイクナー ミキ 亜生 - - ディズニー
2019/08/09 ライオン・キング ナラ ビヨンセ 門山葉子 - ディズニー
2019/08/24 ディリリとパリの時間旅行 ディリリ プリュネル・シャルル=アンブロン 新津ちせ チャイルド・フィルム
2019/08/24 ディリリとパリの時間旅行 オレル エンゾ・ラツィト 斎藤工 - - チャイルド・フィルム
2019/09/13 僕のワンダフル・ジャーニー CJ キャスリン・プレスコット 早見あかり 東宝東和
2019/10/11 真実 ファビエンヌ カトリーヌ・ドヌーブ 宮本信子 - ギャガ
2019/10/11 真実 リュミール ジュリエット・ビノシュ 宮崎あおい - - ギャガ
2019/10/11 真実 シャルロット クレモンティーヌグルニエ 佐々木みゆ - ギャガ
2019/10/18 マレフィセント2 オーロラ姫 エル・ファニング 上戸彩 - - ディズニー
2019/10/25 ジェミニマン ダニー メアリー・エリザベス・ウィンステッド 菅野美穂 - 東和ピクチャーズ
2019/11/22 ゾンビランド ダブルタップ マディソン ゾーイ・ドゥイッチ 安達祐実 - ソニーピクチャーズ
2019/11/22 ゾンビランド ダブルタップ リトルロック アビゲイル・ブレスリン 秋山ゆず季 - ソニーピクチャーズ
2019/11/22 アナと雪の女王2 アナ クリステン・ベル 神田沙也加 - ディズニー
2019/11/22 アナと雪の女王2 エルサ イディナ・メンゼル 松たか子 - ディズニー
2019/11/22 アナと雪の女王2 イドゥナ エヴァン・レイチェル・ウッド 吉田羊 - ディズニー
2019/12/13 ジュマンジ ネクスト・レベル ミン オークワフィナ ファーストサマーウイカ - ソニーピクチャーズ
2019/12/13 ジュマンジ ネクスト・レベル マイロ ダニー・グローヴァー 加山雄三 - ソニーピクチャーズ
2019/12/20 ヒックとドラゴン 聖地への冒険 グリメル F・マーレイ・エイブラハム 松重豊 - - 東宝東和、ギャガ

いーや『メン・イン・ブラック インターナショナル』が多すぎ!2019年の吹き替えで忘れられないのは吉本坂4646人全員が吹き替えに参加した『メン・イン・ブラック インターナショナル』ですね。

実際に吹替版を見たんですが(皆さんも当然吹替でご覧ですよね?というかこの映画みんな見てます?)映画のエンドクレジットが全部流れた後に日本版主題歌「今夜はええやん」(by 吉本坂46)とともに日本語吹き替えクレジットが流れるという感じで住み分けを強く感じました。

そして2019年といえばいまだに脳裏にこびり付いて消えない『シャザム!』の菅田将暉(というか吹替版監修:福田雄一)。

もうこの件については何度もこのブログで擦ってますし洋画専門チャンネル:ザ・シネマの新録版が誕生しましたので多くは語りません。こちらがソフト化されるといいですね。

よかった吹き替えといえば『トイ・ストーリー4』のチョコレートプラネットですね。元々がキー&ピール(キーガン=マイケル ・キーとジョーダン・ピールのコメディアンコンビ)なのでお笑いコンビをあてがうのは実に的確だと思いました。彼らの持つかわいさと毒っ気が存分に出てましたね。

あと忘れられないのが『ジュマンジ ネクスト・レベル』。ファーストサマーウイカさんのオークワフィナも良かったですし、加山雄三さんによるダニー・グローヴァーの吹き替えも正直レベルは高くないのですが、偶然にもこのキャラ設定と加山さんが重なって胸が熱くなりました。

ゾンビランド:ダブルタップ』の秋山ゆず季さん抜擢は『カメラを止めるな!』ブームを思い出して懐かしい気持ちになります。一方新キャラのマディソンの吹き替えに安達祐実さんが抜擢された理由が「マディソンと同じく年齢不詳だから」というのは味わい深いと思いました。

 

2020年
公開日 作品名 キャラクター名 俳優名 吹き替え担当 主演 初挑戦 配給会社
2020/01/24 キャッツ ヴィクトリア フランチェスカ・ヘイワード 葵わかな 東宝東和
2020/01/24 キャッツ マンカストラップ ローリー・デヴィッドソン 山崎育三郎 - - 東宝東和
2020/01/24 キャッツ ミスター・ミストフェリーズ ローリー・デヴィッドソン 森崎ウィン - - 東宝東和
2020/01/24 キャッツ バストファー・ジョーンズ ジェームズ・コーデン 秋山竜次(ロバート) - - 東宝東和
2020/01/24 キャッツ オールド・デュトロノミー ジュディ・デンチ 大竹しのぶ - - 東宝東和
2020/01/24 キャッツ ラム・タム・タガー ジェイソン・デルーロ 藤原聡(Official髭男dism) - 東宝東和
2020/01/31 アングリーバード2 レッド ジェイソン・サダイキス 坂上忍 - ソニーピクチャーズ
2020/06/19 ドクター・ドリトル ポリネシア(オウム) エマ・トンプソン 石田ゆり子 - - 東宝東和
2020/06/19 ドクター・ドリトル プリンプトン(ダチョウ) クメイル・ナンジアニ 八嶋智人 - - 東宝東和
2020/06/19 ドクター・ドリトル アリ - 粗品霜降り明星 - 東宝東和
2020/06/19 ドクター・ドリトル アリ - せいや霜降り明星 - 東宝東和
2020/06/26 ソニック・ザ・ムービー ソニック ベン・シュワルツ 中川大志 東和ピクチャーズ
2020/06/26 ソニック・ザ・ムービー ベビーソニック - 寺嶋眞秀 - 東和ピクチャーズ
2020/06/26 ランボー ラスト・ブラッド ウーゴ セルヒオ・ペリス=メンチェータ 武田真治 - - ギャガ
2020/06/26 ランボー ラスト・ブラッド ヴィクトル オスカル・ハエナダ ケンドーコバヤシ - - ギャガ
2020/08/08 もったいないキッチン ダービド・グロス ダービド・グロス 斎藤工 - ユナイテッドピープル
2020/08/21 2分の1の魔法 イアン トム・ホランド 志尊淳 - ディズニー
2020/08/21 2分の1の魔法 バーリー クリス・プラット 城田優 - ディズニー
2020/08/21 2分の1の魔法 ローレル ジュリア・ルイス=ドレイファス 近藤春菜(ハリセンボン) - - ディズニー
2020/08/29 マロナの幻想的な物語り マロナ ジー・ブロシュレ のん - リスキット
2020/09/04 ムーラン ムーラン リウ・イーフェイ 明日海りお ディズニー
2020/09/04 ムーラン シェンニャン コン・リー 小池栄子 - - ディズニー
2020/09/25 アダムス・ファミリー モーティシア・アダムス シャーリーズ・セロン - パルコ
2020/09/25 アダムス・ファミリー ゴメズ・アダムス オスカー・アイザック 生瀬勝久 - パルコ
2020/09/25 アダムス・ファミリー ウェンズデー・アダムス クロエ・グレース・モレッツ 二階堂ふみ - - パルコ
2020/09/25 アダムス・ファミリー フェスターおじさん ニック・クロール 秋山竜次(ロバート) - - パルコ
2020/09/25 アダムス・ファミリー マーゴ・ニードラー アリソン・ジャネイ LiLiCo - - パルコ
2020/10/02 小さなバイキング ビッケ ビッケ - 伊藤沙莉 - イオンエンターテイメントAMGエンタテインメント
2020/10/02 トロールズ ミュージック★パワー ポピー アナ・ケンドリック 上白石萌音 - - 東宝東和、ギャガ
2020/10/02 トロールズ ミュージック★パワー ブランチ ジャスティン・ティンバーレイク ウエンツ瑛士 - - 東宝東和、ギャガ
2020/10/02 トロールズ ミュージック★パワー バーブ女王 レイチェル・ブルーム 仲里依紗 - - 東宝東和、ギャガ
2020/10/02 トロールズ ミュージック★パワー トロールツァルト グスターボ・ドゥダメル 昴生(ミキ) - - 東宝東和、ギャガ
2020/10/02 トロールズ ミュージック★パワー クラウド・ガイ ウォルト・ドーン 亜生(ミキ) - - 東宝東和、ギャガ
2020/11/07 羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 花の妖精 - 宇垣美里 - アニプレックス、チームジョイ
2020/12/18 ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! デニス アンソニー・キャリガン 松尾駿(チョコレートプラネット) - - ファントムフィルム
2020/12/25 ソウルフル・ワールド ジョー ジェイミー・フォックス 浜野謙太 - ディズニー
2020/12/25 ソウルフル・ワールド 22番 ティナ・フェイ 川栄李奈 - ディズニー

す、少ない…!これを作ったときは何かの間違いかと思い何度も確認してしまいました。

これは別にタレント吹き替え界に変革が起きたとかそういうことではなく、2020年といえばまさにコロナ禍に突入した年です。そもそもの公開本数も、タレント吹き替えを採用してPRイベントに各種媒体を呼び寄せるという案件自体もめっきり減ってしまいました。タレント吹き替えウォッチャーとしては忍耐の一年でしたね…。ここら辺の詳細については「この映画宣伝がすごい!2020」にて書きましたのでご参照ください。

2020年前半で忘れられないのは世紀の怪作『キャッツ』の吹き替えですね。

歌唱力に定評のある実力派の俳優やお笑い芸人たミュージシャンを大胆に起用し、日本語版音楽プロデューサーとして蔦谷好位置氏を迎えるなど、『シング/SING』と同じ勝利の方程式で攻めた映画でした。結果についてはここでは割愛します。僕は大好きな映画です。

日本では知名度がそんなに高くないうえにコロナ禍で厳しい状況でも果敢にタレント吹き替えを採用した『トロールズ ミュージック★パワー』は素直に応援したい!と思いました。

そしてこの話は何度もしているのですが、緊急事態宣言明けの映画界でタレント吹き替え、ひいてはおもしろ映画宣伝の反撃の狼煙を上げた『ランボー ラスト・ブラッド』には本当に勇気づけられました。武田真治さんとケンコバさんが兄弟というのも意外性があってよかったです。ありがとう!

 

2021年
公開日 作品名 キャラクター名 俳優名 吹き替え担当 主演 初挑戦 配給会社
2021/03/05 ラーヤと龍の王国 ラーヤ ケリー・マリー・トラン 吉川愛 ディズニー
2021/03/19 トムとジェリー ハトDJ ティム・ストーリー 飯豊まりえ - - ワーナーブラザース
2021/03/19 トムとジェリー 悪魔トム リル・レル・ハウリー 粗品霜降り明星 - - ワーナーブラザース
2021/03/19 トムとジェリー 天使トム リル・レル・ハウリー せいや霜降り明星 - - ワーナーブラザース
2021/03/26 映画 きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー! ケンジ - 賀来賢人 - - 東京テアトル
2021/03/26 モンスターハンター ハンター トニー・ジャー 松坂桃李 - - 東宝東和ピクチャーズ
2021/06/18 あの夏のルカ ルカ ジェイコブ・トレンブレイ 阿部カノン - ディズニー
2021/06/18 あの夏のルカ アルベルト ジャック・ディラン・グレイザー 池田優斗 - ディズニー
2021/07/02 ゴジラvsコング マディソン ミリー・ボビー・ブラウン 芦田愛菜 - ワーナーブラザース
2021/07/02 ゴジラvsコング バーニー ブライアン・タイリー・ヘンリー 尾上松也 - - ワーナーブラザース
2021/07/02 ゴジラvsコング マイア エイザ・ゴンザレス 田中みな実 - - ワーナーブラザース
2021/07/02 ゴジラvsコング ジョシュ ジュリアン・デニソン 田中裕二 - - ワーナーブラザース
2021/07/02 ゴジラvsコング マーク カイル・チャンドラー 田中圭 - - ワーナーブラザース
2021/07/02 ゴジラvsコング ギラーミン ランス・レディック 笠井信輔 - ワーナーブラザース
2021/07/08 ブラック・ウィドウ ブラック・ウィドウ スカーレット・ヨハンソン 米倉涼子 - ディズニー
2021/07/29 ジャングル・クルーズ リリー エミリー・ブラント 木村佳乃 - ディズニー
2021/07/29 ジャングル・クルーズ マクレガー ジャック・ホワイトホール 斉藤慎二ジャングルポケット - - ディズニー
2021/07/30 白蛇:縁起 - 佐久間大介Snow Man ブシロードムーブ、チームジョイ、面白映画
2021/08/06 ワイルド・スピード ジェットブレイク スタートガール - みちょぱ池田美優 - - 東宝東和
2021/08/13 ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 ソル・ソリア アリシー・ブラガ ファーストサマーウイカ - - ワーナーブラザース
2021/08/27 スペース・プレイヤーズ ウェットファイア クレイ・トンプソン 野田クリスタルマヂカルラブリー - - ワーナーブラザース
2021/08/27 スペース・プレイヤーズ ザ・ブロウ アンソニーデイビス 田中直樹(ココリコ) - - ワーナーブラザース
2021/08/27 スペース・プレイヤーズ クロノス デイミアン・リラード 中澤佑二 - - ワーナーブラザース
2021/08/27 スペース・プレイヤーズ ホワイト・マンバ ダイアナ・トーラジ 村上佳菜子 - - ワーナーブラザース
2021/08/27 スペース・プレイヤーズ ラクネカ ネカ・オグウマイク 丸山桂里奈 - - ワーナーブラザース
2021/11/26 ミラベルと魔法だらけの家 ミラベル ステファニー・ベアトリス 斎藤瑠希 ディズニー
2021/12/03 ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ ヴェノム トム・ハーディ 中村獅童 - - ソニーピクチャーズ
2021/12/03 ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ アン・ウェイング ミシェル・ウィリアムズ 中川翔子 - - ソニーピクチャーズ
2021/12/03 ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ カーネイジ ウディ・ハレルソン 片岡愛之助 - - ソニーピクチャーズ
2021/12/17 ボス・ベイビー ファミリー・ミッション ボス・ベイビー アレック・ボールドウィン ムロツヨシ - 東宝東和、ギャガ
2021/12/17 ボス・ベイビー ファミリー・ミッション タビサ アリアナ・グリーンブラット 芳根京子 - - 東宝東和、ギャガ
2021/12/17 ボス・ベイビー ファミリー・ミッション ジャニス リサ・クドロー 乙葉 - - 東宝東和、ギャガ
2021/12/17 ボス・ベイビー ファミリー・ミッション ジャニス リサ・クドロー 乙葉 - - 東宝東和、ギャガ
2021/12/17 マトリックス レザレクションズ グウィン クリスティーナ・リッチ 柴咲コウ - - ワーナーブラザース
2021/12/24 キングスマン ファースト・エージェント オックスフォード公 レイフ・ファインズ 小澤征悦 - ディズニー
2021/12/24 キングスマン ファースト・エージェント プリンツィプ - 松陰寺太勇(ぺこぱ) - ディズニー
2021/12/24 キングスマン ファースト・エージェント フェリックス - シュウペイ(ぺこぱ) - ディズニー

少しずつ映画の公開もタレント吹き替えも復活してきた2021年。

まず印象に残ったのは実写版『モンスターハンター』でトニー・ジャーの吹き替えを松坂桃李が担当した件ですね。しかも劇中でトニー・ジャーが喋る言語化できない「モンハン語」をそのまま松坂桃李が吹き替えるため日本語を一切喋らない日本語吹き替えという「それは果たして吹き替えなのか?」と考えさせる問題提起的な案件でした。

ちなみにタレント吹き替えウォッチャーとしては松坂桃李は振れ幅がでかいという印象です。

ゴジラvsコング』は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の続編ということで前作のタレント吹き替えに新規タレント吹き替えが追加された贅沢な案件でした。まあ残念ながら人間のシーンが異様に少なくてその贅沢さをあまり感じられなかったんですが…。あとなぜか田中姓の人が多いのも気になりました。(田中圭田中裕二田中みな実

『スペース・ジャム』の続編『スペース・プレイヤーズ』は実在のスポーツ選手が出演する映画ということで吹き替えも日本のスポーツ選手たちが担当する…というところまでは納得できるのですが、プロバスケットボール選手の声をサッカーの中澤佑二さんやフィギュアスケート村上佳菜子さんが吹き替えるという冷静に考えるとあれっ?となる異次元的な案件でした。

『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は中村獅童さんがヴェノム役だったところにカーネイジ役として片岡愛之助さんが抜擢されて「ヴェノムの吹き替えは歌舞伎俳優が担当」という暗黙のルールが誕生しました。もし続編があるなら次はどの歌舞伎俳優さんだろう…と想像するのも楽しいですね。(楽しいですよね?)

キングスマン:ファースト・エージェント』にぺこぱが採用された理由が「人を傷つけない漫才が紳士的すぎるから」という理由なのがよかったですね。マナーが人を傷つけない漫才を作るんだ。(キングスマンは人を傷つけまくってるけどな!)この映画についてはコロナ禍の直撃をもろに食らって延期に次ぐ延期、ようやく公開できそうになってレイフ・ファインズの吹き替えを小澤征悦が担当!と発表されてからさらに1年以上の延期を経て公開されたので感慨深いものがありました。

 

以上です。

前回データベースを作った時から換算して8年分のタレント吹き替えを見てきたわけですが今回の3年分を見てみて気づいた点をあげたいと思います。

①タレント吹き替え、減った…?

最初に作った2014~2018年に比べて明らかに減少傾向にあります。ただこれはコロナ禍の影響が一番大きいと思います。先ほども触れましたが「日本語吹き替え」「PRイベント」「CM」をセットにして映画のメディア露出を増やす「タレント吹き替え」というビジネスモデルがコロナ禍と相性が悪いのかもしれません。

あとこれは個人的な類推ですが『鬼滅の刃』ブームによってタレントではなく声優さんでも十分に集客を見込めるという気づきが業界にあったのでは…と読んでいます。一般の方の声優解像度が上がったためプロの声優さんで固めて「豪華声優陣!」と銘打つ案件が多かったように見えます。強く売れる理由を知った。

②黙ってても観客が来る映画はタレント吹き替えしない?

『ジョーカー』『テネット』『DUNE』といった映画ファンなら黙ってても見に行くような映画にはタレント吹き替えをやらないという傾向が出始めたように見えます。(もしやるとしても出番の少ない脇役だったりすることが多いような)ここら辺に「映画を純粋に楽しんでほしい」という気持ちと「お客さんを集めなければならない」という気持ちの葛藤が見えて興味深いです。

一方アニメ作品のタレント吹き替えは相変わらず健在ですが、かなり固いというか安全牌な印象を受けます。例えばディズニーは毎回しっかりとオーディションを行っていてそれはそれでいいことだとは思うんですが、もっとこう飛び道具的なキャスティングをやってほしいと思います。吉本坂46の件を見習ってほしい!いや待てよ…まさかあれのせいで減った…?

MCUのタレント吹き替えが激減…?

有名な話ですがMCUではそれまでタレント吹き替えだったキャラクターが徐々に声優さんに切り替えられています。(ファルコン:溝端淳平濱野大輝ホークアイ宮迫博之東地宏樹など)映画単発の仕事ならともかく、ドラマも含めて担当となるとタレントさんだと色々大変なのかもしれません。(まあディズニー傘下ということで身辺が後ろ暗いタレントさんは扱わないということなのかもしれませんが…)2021年のMCU映画『シャン・チー』『エターナルズ』もまるでサノスに指パッチンされたかのようにタレント吹き替えが消えました。このまま行くとMCUのタレント吹き替えの文化は自然消滅してしまうのかもしれません。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』とか『アントマン&ワスプ3』とかどうなるんだ!アッセンブルしてくれ!

これまた個人的な類推なんですが映画とスピンオフドラマをセットにして推進しようとしているワーナーの映画(例:『ザ・スーサイド・スクワッド』と『ピースメイカー』など)も今後タレント吹き替えには慎重になるのでは…と睨んでいます。

 

なんだか最後はさみしい雰囲気になってしまいましたが、タレント吹き替えの火はまだまだ消えないと信じています。少なくともお笑いブームが続く限りは続くと思っています!いや、続いてくれ!最近若手俳優さんのタレント吹き替えが少なくてさみしいぞ!仮面ライダー出身俳優さんとかどうです?朝ドラの俳優さんもやってくれ!とにかく今後もよくないタレント吹き替えはちゃんとダメ出しして、いいタレント吹き替えはちゃんと褒め称える、の精神で行きたいと思います。

ここ最近の映画お仕事まとめました。

こんにちは、ビニールタッキーです。

普段見た映画についてあーだこーだ言ったり面白い映画宣伝を勝手に表彰したりしている一般男性です。(たまに映画宣伝ウォッチャーと名乗ったりしてます)最近ありがたいことに映画へのコメント寄稿を依頼されたりトークイベントなどにお呼ばれしたりする機会がありました。ありがとうございます!そこで自分でも何をしたか忘れないように備忘録的にまとめておこうと思います。

 

コメント寄稿

『SEOBOK/ソボク』いい映画でしたねえ。やはり影のあるコン・ユはいい。男二人の逃避行もいい。あとカップラーメンが食べたくなる。そして終盤の『童夢』や『AKIRA』みたいな展開にはおったまげました。

 

『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』タイトルの打ち出しが強い映画ですが中々どうして緊張感の途切れないスリリングな映画でした。予告編を見ると元カレに問題があるような印象ですが実際に見たら「これ彼女の方が色々と問題あるな?」となりました。

 

『整形水』韓国のホラー漫画が原作ということでいかにもホラー漫画っぽい話だなーと見ていたら「えっ!?そっち側に話が行くの!?」とびっくりした映画です。Vtuberのような3DCGモデルの美少女がとんでもないことになるというあまり見たことがないホラー演出も最高でした。

 

スイング・ステート、『Irresistible』(抗えない)という抽象的な意味の原題を、選挙のさいに民主党共和党で揺れるため激戦区になる州という意味の『スイング・ステート』という邦題にしたのが良いですね。この「選挙の時だけ注目される州」というのが物語的に深い意味を持っていました。いやーでもアメリカの話とはいえ日本も全く笑ってられないですよこの映画は。

 

『ディナー・イン・アメリカパンクが題材の映画ですが想像以上に純然たるラブストーリーで良かったですね。90年代初頭が舞台ということで現代に近いんだけどケータイもインターネットもまだそんなになくて、ポラロイドカメラとかカセットテープに熱狂していたあの頃という感じも良かったです。アメリカ本国より先に日本公開されたというのにも驚きました。

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ちなみに僕のコメントは劇場パンフレットにも掲載されました!個人的に学生の頃から聞いていたオーケン大槻ケンヂ)さんと同じ紙面に載ったというのはめちゃくちゃうれしかったですね…


ブログ連

8月からHuluさんのnote公式ブログにて連載が始まりました。記念すべき第1回目は僕が愛してやまないサタデー・ナイト・ライブについて書きました。その後新シーズン開始に合わせて過去エピソードが配信終了になるということでそれらを紹介する記事も自分のブログで勝手に書いてます。

 

第2回は『RBG 最強の85才』をご紹介しました。この機会に改めて見返したんですが女性がこの映画を見てエンパワーメントされる要素が多いのはもちろんのこと、僕のような男性にとっても非常に学ぶところが多い映画ですので多くの人に見てほしいですね。

 

トークイベント

※リンク先ネタバレ注意です!映画鑑賞後にご覧ください!

『メインストリーム』のFan's Voiceさん主催のオンライン試写会後のオンライントークイベントに参加しました。映画評論家の森直人さんと映画ジャーナリストの立田敦子さんの作品解説が詳細でとてもわかりやすいです。僕はインターネットばっかりやってる(たまに映画も見る)人間として賑やかし要員みたいな感じで参加してます。(ちなみに被っているのはいつものペストマスクではなくオンラインイベント用のベネチアンマスクです。ペストマスクはめちゃくちゃ声が籠るので…)この動画の最後でたまたま思いついた決め台詞が自分でも気に入ってしまって他の場所でも使っていたりします。すんません。

 

こんな感じでやってます!映画関係者の皆さん、インターネットの片隅でボソボソ映画の感想をつぶやいてる僕にお声がけ頂き本当に感謝です!そして僕のコメントを密かに楽しみにして下さってる皆さん(この世に数人くらいはいると信じてます!)、いつもありがとうございます!実はこれ以降も色々と控えておりますので今後ともよろしくお願いします!