第9惑星ビニル

見た映画の感想を書き綴ります。

月刊おもしろ映画宣伝 2024年01月号

こんにちは、ビニールタッキーです。

2024年、新しいことをやってみようという試みの一つとして「月刊おもしろ映画宣伝」を初めてみます。毎月末にその月にあったおもしろ映画宣伝をピックアップするブログ連載です。

そもそも私が毎年開催している「この映画宣伝がすごい!」についてはその発表時期が近づいてくると1年分をまとめて調査・収集し始めるという大仕事で、実のところかなり大変でした。一応ネタになる案件を発見次第オンラインブックマークなどに収集してはいるのですが、改めて調査すると取りこぼしも多数あって、結局1から作り上げているようなものなのです。だったら月毎にきっちり調査しておいて「この映画宣伝がすごい!」の時にそれらをまとめれば効率的なのでは…と思ったのです。

まあそんな内輪の事情はさておき、記憶が新しいうちにまとめておくことも大切ですよね。特に映画宣伝は流行り物なのでどんどん流れて行ってしまいますし。というわけで「月刊おもしろ映画宣伝 2024年01月号」行ってみます!

 

ヨルゴス・ランティモス監督作『哀れなるものたち』のスポット映像において指原莉乃さんがナレーションを担当。このタレントナレーション映像というジャンル、少しずつ増えてるような印象があります。タレント吹き替えほど作品に直接影響せず、映像に顔出しもしないほどささやかだけれど、タレントが関与することで映画情報誌以外の一般媒体にも情報が広がりやすいという作品にも宣伝にも配慮された手法だと感じます。指原さんというチョイスもナイスです。しかし持ち前の声の明るさでなんか楽しい恋愛映画みたいに思えてくるのが少し笑ってしまいます。

映画『哀れなるものたち』公開記念プレゼントキャンペーン - アンドリューのエッグタルト

アンドリューのエッグタルトと『哀れなるものたち』のコラボ!確かに劇中でベラ(エマ・ストーン)がモリモリ食べていたのでナイスコラボだと思います。その後食べすぎてアレしてたような気もするのですが…細かいことは気にしない!

 

『ミツバチと私』のイベントに子役の村山輝星さんが登壇。きらりさんはEテレの「えいごであそぼ」に出ていた時から知っていたので「ついてに映画宣伝にも参加するようになったのか…」感慨もひとしおです。

 

ある意味「日本芸能界のエクスペンダブルズ」ことたけし軍団つまみ枝豆さんと水道橋博士が『エクスペンダブルス ニューブラッド』の宣伝に登場。スコット・ウォー監督とのオンライン中継を繋いだイベントでした。しかし世界の北野武という飛び道具があっても「スタローンと共演したい」という「ハリウッド映画監督とのPRイベントでよくあるやり取り」になってしまうのはうーん…という感じでした。

 

【筋肉×筋肉=大人の事情を超える】「エクスペンダブルズ」が「ダンベル何キロ持てる?」の人気曲「お願いマッスル」と夢のコラボ : 映画ニュース - 映画.com

こちらは『エクスペンダブルズ ニューブラッド』と筋トレアニメダンベル何キロ持てる?』がまさかのコラボ。主題歌「お願いマッスル」をエクスペ仕様にアレンジしたオリジナルバージョンと映画の名シーンを組み合わせるという丁寧な仕事に感動しました。アニメの方にはジェイソン・ステイサムを思わせるジェイソン・スゲエサムというキャラクターもいるということで的確なコラボだと思います。正直エクスペ4の国内宣伝には色々と思うところがあったのですが、この突き抜け方は逆にアリだと思いました。

 

ぺこぱとサンシャイン池崎が4DX体験 松陰寺「両サイドがうるさかった」 - お笑いナタリー

『アクアマン』の続編『アクアマン/失われた王国』の4DXの宣伝にはサンシャイン池崎さんとぺこぱと村重杏奈さんが登場。映画ファン的には『マン・オブ・スティール』から始まったDCEUの最後の作品という重苦しい位置付けですが、国内宣伝的には「アクアライド」と遊園地感のある楽しい映画という感じの売り出しで、そっちの方がこの映画のアッパーなテイストに合っていると感じました。『アクアマン/失われた王国』は前作の宣伝に引き続きメンディーさんが参加されていたりとアゲ感を重視してるのが良かったですね。

関口メンディー&村重杏奈が「アクアマン」続編アンバサダーに スピード感たっぷりの新作は「テーマパークのアトラクションみたい」 : 映画ニュース - 映画.com

さらにはアクアマンのもう一つの魅力であるファミリー観にちなんで藤岡弘、ファミリーが登場。今まで家族揃ってPRしてきましたが今回は父親抜きで子どもたちだけでPRしていたのでPRウォッチャーとしては感慨深くなりました。(何視点?)

 

個人投資家たちの大逆転バトル映画『ダム・マネー』のPRイベントにリアル投資家のテスタ氏が登場。投資家視点から見たこの映画のタイムリーさ、映画内の投資スタイルのダメさなどがわかって面白かったです。

 

『ウイッシュ』の応援上映記念イベントには横澤夏子さんと人気ボイトレYouTuberのおしらさんが登壇。先の『ダム・マネー』のイベントもそうでしたが、ここ最近はYouTuberの方が登壇されるようになって(=TVやエンタメ情報誌の耳目を集めるようになって)面白い傾向だなと思います。

 

なんてアメージング…叶姉妹がナレーションを担当した「ジャンヌ・デュ・バリー」予告(コメントあり) - 映画ナタリー

フランス映画『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』の予告編ナレーションを叶姉妹が担当。これも先述のタレントナレーション映像です。マジで最近増えてると思うの…

おフランス映画ということでシャンパンを飲みながらトークをするイベントというのもありました。あらオシャレねえ…とイベントの様子を見ると当時のフランスの風習や知識なども知れるいいイベントでした。お酒と知識を頂けるイベント、いいですね。

 

ジェイソン・ブラム初来日!アカデミー賞ノミネートの「ゴジラ-1.0」を絶賛 : 映画ニュース - 映画.com

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のPRで初来日したジェイソン・ブラムのイベントにゆりやんレトリィバァが登壇。ゆりやんさんは過去にもリュック・ベッソンに会ったりしているので冗談が通じそうな海外大物ならとりあえずゆりやんに任せとけ!みたいな業界ルールがあるのでしょうか。

 

 

そして2024年1月のおもしろ映画宣伝MVPはこちらです。

アリ・アスター監督、雑誌「CLASSY.」の人気企画「着回しDiary」に本人役で登場 : 映画ニュース - 映画.com

「ミッドサマー」で知られるアリ・アスター監督の最新作「ボーはおそれている」と、雑誌「CLASSY.」の人気企画「着回しDiary」のコラボが実現。2024年3月号(1月26日発売)に、アスター監督が本人役で登場している。

「もはやファッション誌というより読み物」「ストーリーがぶっとびすぎてコーデが入ってこない」など、独特すぎる展開に困惑する読者続出中の「着回しDiary」。毎月テーマが設定され、その主人公が各シチュエーションに合わせた着回しコーデを披露しながら、物語が展開していく。

ちなみに、2023年は1月「あったか防寒服で街に下りた雪女」、2月「岡山出身 覆面インフルエンサー」、3月「27歳お天気キャスター女子」、4月「春から会社員に転身の元ギャル」、5月「FIRE志望の節約女子」、6月「“宇都宮餃子の名店”の看板娘」、7月「一カ月で世界一周する旅ライター」、8月「官公庁勤務のバリキャリ婚活女子」、9月「スニーカーで奔走する防災女子」、10月「会社から突然左遷通告された転職戦線に立つ会社員」、11月「気がついたら4年彼氏がいないアラサー女子」、12月「推理小説家女子」というラインナップだった。

何から何まですごすぎて頭に情報が入ってきません。色々攻めた設定すぎて着回しファッションが頭に入ってくるのか、そもそもどうやってアリ・アスター監督に説明したのか、どうしてアリ監督はOKしてくれたのか、CLASSY.読者とアリ・アスター映画のベン図はどれぐらい重なるのかなど様々な疑問が湧きますがとにかく達成した時点で最高の企画だと思いました。

 

以上、月刊おもしろ映画宣伝 2024年01月号でしたー!続くといいな!