第9惑星ビニル

見た映画の感想を書き綴ります。

今後どうなる?求人情報サービス「an」の海外映画コラボを振り返る。

こんちには、ビニールタッキーです。


先日求人情報サービス「an」がアルバイトの求人広告事業から撤退することを発表しました。

www.itmedia.co.jp


バイト情報の老舗サービスが幕を閉じるのか…という感慨もありますが映画宣伝ウォッチャーとしては「あの映画バイトコラボがなくなってしまうのか…」という気持ちでいっぱいです。

これを読んでいる皆さんは当然ご存知かと思いますが、様々な求人情報を持つanが「バイトは、自分を新発見する大きなチャンス。想像をはるかに超えるスペシャルなバイト体験で、君もまだ知らない、君の可能性に出会おう!」というコンセプトの元、芸能人やスポーツ選手にインタビューしたり映画の舞台挨拶を取り仕切ったりというプレミアムなバイトを体験できる大型コラボ企画、それがan超バイトです。

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その輝かしいコラボはan公式のこちらのページにまとめられています。

普段映画宣伝ウォッチをしていて「この宣伝トガってるな…」と感じるとan超バイト案件であることが多く、個人的に毎回楽しみにしていました。今後an超バイトはどうなるのか…できれば続けてほしい!という願いも込めつつ特に印象に残った海外映画とのコラボをいくつかご紹介します。



アントマン』(2015年)

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本企画では「アントマン」の主人公がアリと協力して戦うことにちなみ、9月15日に都内某所で行われるジャパンプレミアイベントをアリのコスプレで盛り上げる“働きアリ”を100匹(人)募集。当選者には報酬としてジャパンプレミアの参加権と「アントマン」プレミア試写鑑賞権、そして角砂糖1個が支給される。

報酬が角砂糖1個!ブラックすぎる!いやいや、ジャパンプレミアご招待に付随したバイト企画なんでしょうね。正確に言うとこれはan超バイトの前身みたいなバイト募集企画なのですが大好きなのでご紹介しました。個人的には冒頭で主人公がサーティワンアイスクリームのバイトをクビになる『アントマン』とバイトanがコラボするという時点で「わかってるな」という感じで大好きです。

ジャパンプレミアでは100名の働きアリ(アルバイト)の大行進や一文字パネルを見たポール・ラッド&ペイトン・リード監督がとても感動していたそうです。

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エージェント・ウルトラ』(2016年)

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うだつの上がらないコンビニバイト店員の主人公(ジェシー・アイゼンバーグ)が覚醒すると凄腕CIAエージェントに!というアクション映画『エージェント・ウルトラ』の公開初日の「ウルトラ警備スタッフ」のバイト募集です。

応募資格は主人公と同じく「現役コンビニバイトスタッフまたはコンビニバイト経験者のみ」、有事の際に使用できる武器も映画と同じく「スプーン1本」というストイックぶり。しかしVIPボディガードの冨岡雅人氏によるスプーン護身術のレクチャー付きなのでご安心あれ。というかこれかなりいいバイトなのでは…。

冨岡雅人氏の堂々たるプロフィールの中に「コンビニバイト経験有」と書かれているのがニクイ。

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『バイオ・ハザード:ザ・ファイナル』(2016年)

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今度はゾンビ警備員募集だ!
お化け屋敷プロデューサー:マイケルティー・ヤマグチ氏によるメーキャップ&ゾンビ指導付き。気合入りすぎ!

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「応募資格:ゾンビになっても冷静に警備を完遂できる方」というのもグッときます。確かにレポートを見てみると見事なゾンビメイクで注目の的になりまくっている様子が伝わります。

 

パワーレンジャー』(2017年)

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日本の「スーパー戦隊」シリーズを元に英語版ローカライズした大人気TVドラマのハリウッド映画化作品『パワーレンジャー』。その超バイトは「ジャパンプレミアの平和はバイトが守る!」ということで5色のバイトレンジャーTシャツを着てプレミア会場のイベントサポートです。なんとなく映画の5人と似たような背格好なのがアツい!

 

スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)

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言わずと知れたトム・ホランドスパイダーマンの第1作目『スパイダーマン:ホームカミング』の超バイトは「スパイダーマンの格好でジャパンプレミアの様子をスマホ撮影する」というもの。

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なんとなくおちゃらけた学生バイトという感じですが実際の映画冒頭で流れる印象的なシーン「スパイダーマンシビルウォーの現場でスマホ自撮りしまくっている」というネタをアレンジしたナイスなバイトだと思います。こういう映画本編を意識した芸の細かい宣伝好きなんですよね…

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スター・ウォーズ/最後のジェダイ

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スターウォーズ:エピソード8のジャパンプレミアの現場レポートの超バイト。「年齢性別不問」「フォースの有無問わず」「ライトセーバー経験不問」と誰でもジェダイになれるというスターウォーズ新三部作のコンセプトを継承したかのような応募資格に好感が持てます。でも「どんなに苦しいバイトでもダークサイドに堕ちない方歓迎!」ってどんだけ大変なバイトなのよ!あとダークサイドは堕ちるというより勧誘とかヘッドハンティングで就職するスタイルだと思うんですが…(めんどくさいSWファン)

実際に集められた「バイトのジェダイ(すごいネーミング!)も地方出身者だったり女性の方が多かったりとこれまた新三部作のコンセプト通りで最高です。


パディントン2』(2018年)

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「モフモフトリマーバイト」!こんなに心惹かれるバイト名称がかつてあっただろうか。実際に採用された方の「このバイトの募集要項にて「モフモフを触ると幸せを感じる方」という条件を見た際、私のためのバイトなんじゃないか!?と思い応募させていただきました」という言葉が全てだと思います。

南米出身の子熊がイギリスに移り住みドタバタを巻き起こす映画『パディントン2』は最高に面白くて大好きな映画です。映画宣伝的に言うとジャパンプレミアで登場した巨大なパディントンだるまが印象的でしたがan超バイトの方々があれを設置されていたんですね…こんなことで感慨深くなってるのはこの世で僕だけかもしれませんが…

natalie.mu


※番外編
海外映画限定でご紹介しましたがどうしても心に残っている邦画コラボがあったので2つほど紹介させてください。

 

進撃の巨人』(2015年)

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この企画では「進撃の巨人」ならぬ“親戚の巨人”を5名募集。「190cm以上の身長を誇る」「女型巨人のような格闘女子」「超大型巨人のモノマネができる」といった特徴を持つ親戚がいる人は、特設サイトから推薦しよう。

選考を通過した“親戚の巨人”は、コブクロ「奇跡」のミュージックビデオを手がけた映像作家・小山巧によるコラボムービーへの出演権が付与される。

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どう見てもダジャレ始まりの企画ですがそれを実現した実行力に拍手を送りたいと思います。あとSPムービーの監督がコブクロのPVを担当した方という絶妙な人選がたまりません。"巨人"を撮影するのに慣れてる人…

残念ながら完成したSPコラボムービーは既に削除されていて見ることができないのですが、こちらでその片鱗を感じることができます。多分巨大なおじさんが好き勝手走り回ったりするような感じのムービーだと思います。見たい!

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シン・ゴジラ』(2016年)

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お前それもう「カメラ対ゴジラ」って言いたいだけじゃん!ってかダジャレ好きだな!と色々ツッコミたくなるバイトです。しかしバイトの内容はプロの一眼レフ貸与のうえジャパンプレミアのレッドカーペットを撮影し日給5万となかなかの高待遇です。この国はまだまだやれる。

このカメラを首から下げてるゴジラが可愛すぎて旧ブログで紹介したこともあります。

aquablue-inferno.blogspot.com

以上です。

こうして見てみると仕事内容と映画の内容がマッチするようによく練られており、アルバイト体験者もマジで楽しそうという素敵な企画ばかりだと思いませんか。個人的にはanがコラボする映画がことごとく自分の趣味と合うチョイスなのに驚きます(『パワーレンジャー』『ホームカミング』『パディントン2』大好き!『最後のジェダイ』も好きだよ!!)実はanの映画センスいいのでは…という気持ちになります。なので継続もしくはどこかの求人情報サイトが継承してほしい!と心から思います。よろしくお願いします!

ちなみにanのアルバイト求人サービス撤退日は2019年11月25日だそうです。前述したan超バイトのページには僕がご紹介した海外映画ジャンル以外にもスポーツや音楽ライヴや二次元コンテンツ等々の面白い超バイトのレポートが山ほどあるのでなくなってしまう前にぜひ見てみてください。念のため言っておきますがanからは一銭ももらってません!ただの趣味です!!

weban.jp